「勉強会に行ってみた!」第29回「OnlineGame Dev Night vol.1 ?リアルタイム通信を利用したスマートフォンゲームアプリを支える技術の最新事情?」前編
event

「勉強会に行ってみた!」
第29回「OnlineGame Dev Night vol.1 ?リアルタイム通信を
利用したスマートフォンゲームアプリを支える技術の最新事情?」前編

2016.07.21

6月23日に開催された「OnlineGame Dev Night vol.1」の第一回目では、スマートフォンゲームアプリにおけるリアルタイム通信の最新事情と、技術的なトレンドを最前線にいる方々から聴くことができるイベントでした。 東京ミッドタウンタワー11階ヤフー本社セミナールームを会場にして行われた本イベントをレポートします。


(Tomicci)

さすが東京ミッドタウン。
広すぎて、どうやって会場に行けばいいのかがすぐには
分かりませんでした…。

■リアルタイム通信を支える技術の重要性

私は、6年ほど前にフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)で遊べるソーシャルゲームの開発にエンジニアとして携わっていました。あの頃は、携帯電話で遊べるゲームと言えば、ボタンをポチポチと押していくブラウザゲームが主流で、リアルタイムで通信するゲームを開発するなんて敷居が高かったものですが、現在ではスマートフォンでリアルタイム通信をするゲームが当たり前のようにリリースされるようになりました。
リアルタイム通信を実現するためには、自社で自作するか、外部の通信エンジンを利用することとなります。今回のセミナーを通して、それぞれどのようなメリットやデメリットがあるのかを考察する機会が得られました。

■スマートフォンゲームアプリにおける、ミドルウェア、プラットフォームの導入事例

GameBank株式会社で技術部門の責任者として全てのプロダクトをサポートしているのが開発統括部部長である長岡実氏です。
スピーディーなスマホゲーム作りができる環境を模索されてきたとのことで、IDCFクラウド、SmartBeat、モノビットエンジンを使ったGameBankタイトルへの導入事例を紹介していただきました。

最速20秒で仮想マシンが作成できるクラウドサーバーサービスである「IDCFクラウド」です。

利用して感じた印象は、

コストパフォーマンスが高い
・他社サービスと比べるとコストパフォーマンスが大幅にUP!

高いサポート力
・担当エンジニアが付く
・問い合わせサポートの対応スピードが早く丁寧
・個別に相談に乗って対応してくれる

他にも、管理画面が使いやすい点も良かったそうです。

続いては、アプリ開発に伴うクラッシュやエラー解析を行うグロースハックツール「SmartBeat」を使用した印象をお話しいただきました。

マルチプラットフォーム対応
・不特定多数のデベロッパーに導入してもらうには必須
・英語と韓国語に対応していたのも大きい

問い合わせのしやすさ、対応の早さ
・日本語で問い合わせができ、対応も早い

SmartBeatを使用すれば、アプリの利用環境(OS、デバイス)や、クラッシュが発生した端末のOSや、デバイスの情報を確認することが可能です。
アプリをリリースして、ユーザーが新しいOSにアップデートしたタイミングで発生するバグは、どうしても多くなるのですが、SmartBeatの画面で実際にどのくらいの件数、発生しているか確認できるのが便利です。私がガラケーのゲームを作っている時は、ユーザーから報告が上がってきて、初めてバグに気づくといったことが多くありました。
最後に、クライアントプログラムだけでマルチプレイを簡単に実装できる通信ミドルウェア「モノビットエンジン」を使用した印象をご紹介いただきました。

高いサポート力
・実績のないサーバサイド言語(Go)にも可能な限り対応
・デベロッパー切り替えにも対応
・高いヒアリング力と調査能力
・原因不明の不具合調査も一緒に実施

24時間365日、有人監視でこれだけのサポートをしてくれるのは、すごくメリットが大きそうです。

■高品質なアプリをつくるには ?データと事例を通じて学ぶ品質改善手法?

FROSK株式会社の吉井氏は、ユーザーレビューが荒れないような、評価が高いアプリ開発を実現するためにはどうすればいいのかを、実際に集計されたデータとともに具体的に発表していただきました。

■アプリクラッシュの実態

アプリレビューの大部分はクラッシュに言及したコメントとなり、高評価を得るためには、いかにクラッシュを減らし「落ちる」に言及したレビューを減らせるかが大事になってきます。

「落ちる」と書かれるレビューの割合が1%未満だと、平均レビューは4を超えることが可能となります。アプリがクラッシュするといったレビューは、新規客獲得に大きな影響を与えるため、無視できません。

ただし、クラッシュしないアプリを作るには、端末や環境、そしてOSの種類が多過ぎるため対応範囲が広がり、かなり難しいものとなるそうです。特にAndroid端末では、最もシェアが多いものでも4%前後で、上位10端末を合計しても4分の1にも満たないのです。

端末依存のクラッシュも多く、Android対応は本当に骨が折れます。
こういった状況を改善してくれる画期的なクラッシュ解析ツールが、FROSK株式会社が提供する「SmartBeat」です。

SmartBeatでできることを詳しく聞くことができました。

・クラッシュ時に端末情報やアプリ情報、スタック情報などのレポートをリアルタイム送信
・クラッシュの原因別にグループ化、発生回数・影響ユーザー数を表示することが可能
・クラッシュ情報の自動優先順位付け
・ユーザー離脱率の分析
・画面キャプチャを撮影

といった充実した機能を持っています。特にクラッシュ時にユーザーの画面キャプチャ(スクリーンショット)を撮ってくれるのは、クラッシュ発生時、ユーザーのアプリで何が起きていたのかを詳しく知ることができ、バグ対応時のクラッシュ再現が容易になります。

「SmartBeat」のようなすぐれた解析ツールが提供されているのですから、活用しない手はないですよね。

リアルタイム通信と聞いて、昔はすごく敷居が高いと考えていたのですが、現在は優れたサービスが多数存在していて、クライアントプログラムの開発に専念できるようになっていました。アプリゲームの開発現場を垣間見ることができ、技術の進歩を実感せずにはいられませんでした。

次回の後編では、負荷テストサービスやDDos攻撃への対策、リアルタイム通信エンジンを自社で実装するか、外部のエンジンを使うのかといった発表をご紹介します。

原稿:Tomicci
株式会社ワールドスケープでFrekulの開発を担当。その後、独立し株式会社ユニラボが手がけるimitsu(アイミツ)など、複数のWebサービスの立ち上げやリニューアルにエンジニアとして携わる。ブログでの情報発信や、「音」に関するWebサービスを立ち上げ活動中。

http://thesaibase.com/
http://otofukei.com/

この記事はどうでしたか?

おすすめの記事

キャリアを考える

BACK TO TOP ∧

FOLLOW