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人気トピックスBEST5(2016年5月分)
こんにちは!Geekroid(仮)編集部です。
今月もFacebookで投稿した人気トピックスBEST5を発表していきます!5月は様々なトピックスに注目が集まっていました!Facebookの「バグ・バウンティ・プログラム」で10歳の男の子が報奨金を獲得した話や、授業料無料で優秀なエンジニアを育て上げるフランス発のコーディングスクール「42」がシリコンバレーに進出した話題など、気になるトピックスがランクイン!是非この機会にチェックしてみてください。
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(Geekroid(仮)編集部)
第1位
5月6日
Facebookの「バグ・バウンティ・プログラム」で、ジャニ君という10歳の男の子が10,000ドルの報奨金を獲得しました。同社のプログラムの最年少記録(13歳)の大幅更新です。
ジャニ君が発見したのは、Instagramに書き込まれたコメントを削除できるAPIのバグです。報奨の金額から非常に深刻な問題であったことが分かります。Facebookのこれまでの報奨金支払いの平均は1件あたり約1,800ドル。同社は報奨金の査定で、攻撃の新しさや技術的なレベルよりリスクに重きを置いています。
10歳というと、日々使用できるオンラインサービスは限られます。Instagramを契約できる年齢(13歳から)にも達していません。ジャニ君は双子の兄弟と共にコンピュータのセキュリティに関するYouTube動画を見て、クライアントがサーバと通信する仕組みやセキュリティに関する知識を得たそうです。
https://www.washingtonpost.com/news/morning-mix/wp/2016/05/04/facebook-pays-10-year-old-finnish-boy-10000-for-exposing-flaw-in-instagram/
第2位
5月19日
授業料は無料、優秀なエンジニアを育て上げるフランス発のコーディングスクール「42」がシリコンバレーに進出しました。
42は自身をコーディング大学としていますが、学歴不問。年齢が18歳~30歳なら高校を卒業していなくても、誰でも申し込めます。
まずは「プール」と呼ばれる1ヵ月におよぶ集中プログラムで申請者がふるいにかけられます。ロジックに関するプロジェクトで、コーディング経験は必要ありませんが、週100時間におよぶ大変な課題になります。泳げなくても水に投げ込んでみて、誰が泳げそうで、誰がおぼれるかを見極めるからプールです。
入学が認められたら、3年~5年におよぶ本プログラムを受講できます。しかし、42に教科書はなく、教師もいません。365日/24時間使えるコンピュータとネットワーク、作業スペースと寮、そしてプログラミングプロジェクトが用意されているのみです。生徒は必要な知識をネットから収集し、ピアツーピアで学んでいきます。学校というには非常にユニーク、しかしエンジニアの現場ではリサーチ力やチームで協力してソリューションを見いだす力が求められることを考えると実戦的といえます。
シリコンバレーではTwitter CEOのジャック・ドーシー氏やSlack CEOのスチュワート・バターフィールド氏らが42を支援しています。
http://www.businessinsider.com/42-launches-in-the-us-2016-5
第3位
5月27日
米OracleのJavaの知的所有権を米Googleが侵害したとする訴訟で、米カリフォルニア州北部連邦地方裁判所の陪審がGoogleのAPIの使用はフェアユースであるという評決を下しました。
さて、この訴訟がなぜソフトウエア産業にとって重要なのか、という解説記事をVoxが掲載しています。APIの権利はソフトウエアの互換性の障害になる可能性があります。好例が、LinuxやUNIXマシンに、Windows Serverが持つファイルサーバーやメインコントローラの互換機能を提供するSambaです。Sambaは、Windowsのファイル共有システムとの互換性を実現するためにリバースエンジニアリングで開発されました。法律上の問題も指摘されましたが、相互運用の実現を目的としたSambaのリバースエンジニアリングは著作権侵害行為とは見なされず、オープンソースのサーバーソフトとして20年以上の歴史を積み重ねてきました。しかし、APIの権利が厳しく保護されるようになれば、MicrosoftがSambaを提訴するというようなことも起こり得ます。
http://www.vox.com/2016/5/26/11790878/google-oracle-fight-explained
第4位
5月2日
約50万本の科学論文を違法に公開しているSci-Hub。「その利用者は誰か?」というレポートです。 Sci-Hubはカザフスタン出身の神経科学者アレキサンドラ・エルバキアン氏が、学生時代に1本30ドル以上の論文閲覧料を支払えずに、研究に必要な論文を読めなかったという経験に基づいて立ち上げました。そのためSci-Hubは海賊サイトであるにも関わらず、「知識は共有されるべきだ」という点において多くの人たちから支持されています。記事は、エルバキアン氏からSci-Hubの利用データの提供を受けて、Sci-Hubが本当に科学研究に貢献しているのかを分析しています。
利用者の分布を見ると、経済的に恵まれない国が上位を占めており、Sci-Hubを支持する人たちの指摘通りであることが分かります。ただ、米国が5位になっているように、正規の論文にアクセスせずにSci-Hubで済ましているケースも多いようです。ユーザーのコメントによると、論文出版社と契約していない大学では研究者や学生が個人で論文を購入する必要があり、それは米国においても学生には重荷であると述べています。また、便利だから使っているという学生や研究者もいます。正規の論文はアクセスの手続きが面倒で、Googleで検索してもリンク切れであったりします。Sci-Hubは約50万の論文を一カ所で検索して、すぐに読めるから便利というわけです。
海賊行為は許されるべきではありませんが、Sci-Hubの成長は、科学の進化の基礎となるべき重要な研究成果が効果的に共有されていないという問題を浮き彫りにしています。
http://www.sciencemag.org/news/2016/04/whos-downloading-pirated-papers-everyone
第5位
5月20日
Y Combinator Summer 2012出身のスタートアップが開発した電動スケートボード「Boosted Boards」の第2世代モデルが発表されました。 Boosted Boardsは見た目は普通のロングボードですが、ストレスなく操作できるコントロールシステム、電気自動車にも使用されているバッテリーなどを備えており、最高時速30キロで約10キロの移動が可能です。第2世代モデルはバッテリーが交換可能になって、約20キロを移動できる大型バッテリーが用意されました。また防水性能、通信機能がアップグレードされています。
価格は999ドル(約101,000円)からです。スケートボードとしては高い、スケートボードのメインユーザーである子供には手の届かない価格です。しかし、そこがポイントなのです。Boosted Boardsは娯楽よりも、新しい移動手段として開発されています。だから、信頼性、品質、快適な乗り心地にこだわって設計されているのです。ユーザー層は大学生から40代です。
昨年、クリーンで手軽な移動手段として立ち乗りスクーターやホバーボードが大ヒットしましたが、品質の良くない製品の発火事故が続いて社会問題になりました。公共交通機関と組み合わせられる手軽な乗り物を求める人はたくさんいます。その市場の開拓にBoosted Boardsは挑んでいます。
https://boostedboards.com/introducing-2nd-generation-boosted-board/