イマドキのIDE事情 第21回 メモからプログラミングまで!? Android上で動作するテキストエディタたち
skill

イマドキのIDE事情 第21回
メモからプログラミングまで!? Android上で動作するテキストエディタたち

2015.10.15

ent124_img01.jpg

■ Android端末で動作するテキストエディタ

スマートフォンは従来の携帯電話の枠を超え、汎用的な情報端末として活用されている。さらに最近では、タブレット端末の普及やハードウェアの高性能化によって、いままでPC上で行なっていた作業の多くをモバイルデバイス上で行うことが可能になってきている。

現にAndroidでは、キーボードドックを持ちノートPCのように利用できる端末なども登場してきており、一部ではもはやノートPCとスマートフォン/タブレットの境界も曖昧になってきている。スマートフォン/タブレットはノートPCと比べ一般的にバッテリー駆動時間が長く、サイズや重量的に気軽に持ち歩くことができるというメリットもある。

モバイルデバイスがPCに近づいているとなると、当然これまでPCで行っていたプログラミングをスマートフォンやタブレットでできないものだろうか? と考えてしまうのがプログラマの性というもの。そしてプログラミングに必要なものといえば何はなくともテキストエディタだ。

そんなわけで今回は、Android上で動作するテキストエディタを紹介する。

■ 高機能テキストエディタ「Jota+」

まず紹介したいのがJota+だ。いわゆる一般的なテキストエディタで、特にこれといった特徴はないものの、それが逆に使いやすい。

ent124_img02.jpg
図1 : Jota+

キーボードショートカットなどもWindows上で動作するエディタと概ね同じものが利用でき、キーボードドックを持つ端末やBluetoothキーボードなどのハードウェアキーボードと組み合わせることで、PC上で動作するテキストエディタと同じ感覚で利用することができる。また、特殊なキーバインドによる操作がないため、ソフトウェアキーボードでも操作が容易という点も大きなメリットといえる。

行番号が表示できたり、様々なプログラミング言語のシンタックスハイライトに対応しているなど、ソースコードの参照や編集に便利な機能も備えている。また複数のファイルを同時に開き、タブで切り替えながら編集することもできる。ただし、無償版は同時に開けるタブが2つまでという制限があり、横画面にすると広告の表示領域がかなり大きくなってしまうという欠点がある。有償版(本稿執筆時点では\648)では同時に開けるタブの制限がなくなり広告を非表示にできるほか、DropboxやGoogle Driveと連携するためのプラグインも利用可能になる。

簡単なメモからプログラミングまで、幅広い用途に利用できる万人向けのエディタだが、タブレット端末等で本格的に利用する場合は広告の表示領域の問題から有償版の購入が必須といえそうだ。

■ 豊富な機能を持つプログラミング向けエディタ「DroidEdit」

DroidEditはJota+と同じく汎用的なタブ型のテキストエディタだが、ファイルブラウザをスワイプで呼び出すことができたり、無償版でも広告の表示領域が小さい、開けるタブ数に制限がないといったメリットがある。

ent124_img03.jpg
図2 : DroidEdit

有償版にアップグレードすることでDropboxやGoogle Drive、Git等への接続機能を利用できるようになるほか、Emmit(以前はZenCodingと呼ばれていたものでHTMLの編集を効率的に行うためのツール)によるHTML展開も可能だ。

ただし、現在のバージョンでは日本語入力ができなかったり、使っているIMEによってはキーボードショートカットが効かないといった問題があるようだ。端末やIMEとの相性の問題もあるのかもしれないが、高機能なうえにJota+と比べると有償版も比較的安価(本稿執筆時点では\270)で購入しやすいだけに惜しいところだ。

■ Android版のvim「VimTouch」

VimTouchは、その名の通りAndroid上で動作するvimだ。ハードウェアキーボードでの使用感はまさにvimそのものだ。シェルを起動したり、外部コマンドを実行したりすることもできる。

ent124_img04.jpg
図3 : Vim Touch

さらにハードウェアキーボードがない場合でも操作が行いやすいように、ジェスチャーによる操作や、タップするだけでコマンドを実行可能なツールバーなどが用意されている。このツールバーには任意のコマンドを割り当てることができるので、よく使うコマンドを登録しておくといいだろう。

ただし、VimTouchは日本語の入力に難があり、プログラミングはともかく日本語の文章を編集するためのエディタとしてはやや厳しいと言わざるを得ない。Android上で動作するvimとしての完成度は非常に高いので、今後の改善に期待したいところだ。

■ まとめ

Androidにはこのほかにもプログラミング言語の処理系を内蔵したエディタや開発向けのツール、さらには本格的なIDEに近いアプリ(たとえば本連載で以前紹介したAIDEなど)やWebベースの開発環境も様々なものが存在する。

Android端末は一般的なノートPCと比べて、軽量で持ち運びしやすくバッテリー駆動時間も長いというメリットがある。多少の工夫は必要だが、これらのツールを活用することで、Android上でも快適にモバイルプログラミング環境を構築できるようになるかもしれない。


※本記事は2013年3月21日にマイナビニュースに掲載された記事を基に、一部加筆修正しています。

原稿:竹添直樹
株式会社ビズリーチ所属。Scalaを愛するJVM系プログラマ。業務の傍らOSS開発や執筆活動を行っている。
https://twitter.com/takezoen

この記事はどうでしたか?

おすすめの記事

キャリアを考える

BACK TO TOP ∧

FOLLOW