「勉強会に行ってみた!」第15回「IT × 家事育児 LT大会&交流会!!」
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「勉強会に行ってみた!」
第15回「IT × 家事育児 LT大会&交流会!!」

2015.08.06

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最近各地でよく開かれているIT勉強会。あなたは参加したことはありますか?
一口に勉強会といっても、企業によるセミナー形式のものから有志による輪講形式のものなど様々ありますし、「行く価値があるのかな?」とか、逆に「自分だとレベルが追いつかないんじゃないか?」みたいに考えてしまって、二の足を踏むことも多いんじゃないかと思います。また、勉強会のテーマについては事前に分かっても、具体的にどんな雰囲気までは分からないことがほとんどです。
そこで実際に勉強会にお邪魔して、こんな雰囲気でしたよ!と紹介するのがこの記事の目的です。「こんな感じなら行ってみようかな」みたいに思ってもらえたらうれしいです。
三土たつお

今回の勉強会のテーマは「IT × 家事育児」です。

ぼくには6歳の息子がいるんですが、子育てをしてると自分の勉強に充てられる時間は確実に減るなーということを感じています。勉強会で知り合った人が偶然子育て中だったりすると、どうやって時間を確保するかを相談したりするんですが、今回は珍しいIT × 家事育児というテーマだったので、みんなどうしてるのかなと興味しんしんで行ってきました。

会場は渋谷の21cafeというところでした。

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オシャレなところですね。勉強会の会場がこういう奇麗なスペースというパターンはけっこう増えているので、だんだん慣れてきました。いい時代になりましたね。

19時に開会すると、まずは主催者の一人である田中さんによる、勉強会開催にいたる経緯の説明から始まりました。

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今回の主催者である田中さん、山本さん、安田さんは以前に別の勉強会で出会い、家事や育児の話をしているうちに意気投合し、ITママ向けの勉強会を開催しよう!という流れとなったそうです。勉強会を初めて開催するのってけっこうハードル高いと思うんですが、一人じゃなくて3人いることで、前に進めなきゃという気持ちが働いたとのこと。勉強会を開催しようと思っている人にとっては参考になりそうなお話です。

勉強会の中身については、今回はLT大会ということで8名の方の発表がありました。念のため説明すると、ライトニングトーク、つまり5分程度の短い時間での発表をたくさんやるというスタイルですね。ぜんぶを取り上げることは残念ながらできませんので、個人的にぐっときた発表をいくつか紹介したいと思います。

■「小1問題について」by @okusama27

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タイトルがいいですね。家事育児勉強会に来たなー!という気分が高まります。小学校1年生の息子さんが、学校でとある悩みを抱えたそうなんですが、それを解決する手がかりになったのはゲームだったんだそうです。

雑誌やYouTubeでの達人動画などを研究して、自分のプレイを改善するというようなPDCAサイクルを自主的に回すようになるうちに、後ろ向きだった気持ちが次第に楽しい気持ちになってきて、生活全般について前向きな発言も増えてきたとのこと。

育児書とかだと、コンピュータゲームはほとんど敵のように扱われています。外で友達と体を使って遊ぶこそ至高!みたいな言われ方をよくします。でも、正解は1つに決まってるわけじゃありません。一人一人の子どもに応じた個別の解決の方法があり、実際に解決できればその子にとってはそれが正解な訳です。

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「正解はGoogle様に聞いてもわからない」という言葉が印象に残りました。

■いつでもどこでもおうちにいたい by shirayuca

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shirayucaさんは、家の問題をITを使ってかなり実用的に解決しています。まずは「帰るコール」。

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ご夫婦のどちらかが自宅に近づいたときに、相手に「もうすぐ帰るよ」という連絡を自動で行う仕組みです。位置情報をもとに、IFTTTとSlackへの通知を連携させて作ったんだそうです。

それから、「どこでもリモコン」

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Slackの「ひつじ」という名前の bot を作り、執事のように働いてもらっているんだそうです。「エアコンを除湿にして」みたいに頼むと、IRKit経由でちゃんと除湿してくれます。アイコンが羊なのがかわいいですね。

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そして、特にすごいなと思ったのが「そろそろアラート」。

消耗品をAmazonで買う際、自作のChrome 拡張で商品を登録すると、使い切りそうなタイミングで「そろそろ買い直すタイミングだよ」というメールが自動的に届くというしくみ。Chrome拡張で商品を登録する先はGoogleスプレッドシートになっていて、タイミングを見てメールを飛ばすしくみはGoogle App Scriptで実現、その送信先は Gmail になっているということで、すべてを Google のクラウドサービスで実現しているのが軽やかですごいと思いました。

自分の欲しいものがないとき、つい面白そうだからと低いレイヤーから再発明してしまうことがありますが、既にあるものをいかにうまく組み合わせて自分の作業を最小にするかっていう視点も当然ながら大事だなと思いました。

■小学生2人の母 × IoT by kumi1132

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kumi1132さんのお子さんは、小学1年生と2年生。それぐらいになると急に独り立ちして、遊ぶにしても友達とずっと外にいるようになったとのことです。ぼくの子は1年生なので、そろそろそうなるのかなーと思いながら聞いていました。

親としては、子どもが外で事故に会ってないか、ちゃんと行くべき場所に行ってるかとかが気になるものです。そこで辿り着いたのがキッズスマホ。

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子どもがスマホを使う時間帯を設定できたり、電話をかけられる先を設定できたりと、とても良く出来ているんだそうです。で、これを子どもに持たせて位置情報を見ることで、居場所を知ることができます。小さな子どもについてはとても安心ですよね。もうちょっと大きくなったら本人もプライバシーを気にするようになるかもしれないですけど、それはそのときまた解決すればいいですよね。

■育児はコンテンツの宝島 by 中畑隆拓

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中畑さんの発表で印象に残ったのは「あなたが直面してる問題は、すでに発明で解決されてるかも?」という言葉でした。
育児をしてると、子どもの発達に応じて日々新しい問題に直面します。そのつど自分なりに考えて解決するわけですが、育児では同じような問題を解決してきた先輩がたくさんいます。すでに先人の知恵で便利なツールなりが作られているかもしれないよ、ということなんですね。

たとえば、これ。砂場着というものなんだそうです。

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砂場で子どもが遊ぶと、服は泥だらけになります。ぼくは当然そういうものだと思って、汚れてもいい服を着させてきましたが、実は服の上に砂場着というもの着ると、水をはじく素材なので泥汚れしにくいんだそうです。全然知りませんでしたが、さっき原稿を書きながら妻に聞いたところ「当然知ってる」と言われてしまい、無知だったなあと反省しているところです。

そういう既存の知恵やツールを知っているか知らないかで、生活そのものが変わってくるようなことが結構あるんですね。はっとしました。

■ルンバと息子を仲良くさせたい by @kinu

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最後は、主催の一人である安田さんによる発表でした。

「みんなは実用的な発表が多いのに、私だけネタに走ってしまいました」

と謙遜していましたが、その技術力はほんとに驚くべきものでした。まず、育児休暇中に作ったものが、
・スマートウォッチで授乳時間を管理するアプリ
・Arduinoで喉が渇くと自分でしゃべる観葉植物
などとのことで、この時点でまずびっくりしてしまいます。

本題はルンバです。1歳の子どもをルンバに乗せて遊ばせたいが、怖がって乗ってくれないという問題があったそうです

「エンジニアなので問題を解決したい」

と思った安田さんは、ルンバをこどもに操縦してもらうことで楽しんでもらおうと思いました。実はルンバをハックする方法は有名で、スマホと連携させることなんかもできるんだそうです。でも、PCやスマホは使いたくなかった。なぜなら、

「そのレイヤーまで来ると瞬殺で終わっちゃうから。」

とのこと。かっこいい言葉ですね。そこで、なるべくローテクな仕組みで作るべく、Arduinoや2軸ジョイスティックを駆使して実際に作ってしまいます。

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ルンバの蓋をあけて自作の部品を設置

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操縦できた!

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仲良くなった!(注:やらせです)

すばらしいですよね。やりたいことを高い技術力で実現し、それをネタとして楽しむ余裕。羨ましいなと思いました。

■懇親会

その後は懇親会となりました。

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みんなでピザを食べつつ、ITの話と家事育児の話を半分ずつしているような感じでした。後ろのほうでは littleBits というガジェットが大量においてあって、人だかりになっていました。

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ボタンやセンサー、LEDとかの部品同士が磁石でくっつくしくみでとても面白いものなんですが、一個の部品が1000円くらいからするんですよね。けっこう高い。それがこんなに大量にあるので、ぼくは値段のことばかりけっこう気になってしまいました。

■まとめ

銀の弾丸、つまり万能の解決策はないということをいいますが、家事や育児についても同じだなと思いました。先人や隣人の工夫を参考にしつつ、いま抱えている問題を個別に解決するしかないんですね。その際にITが1つのツールとなるのは間違いありません。ITを通じて楽しく解決できるといいなと思います。

今回参加した勉強会:
IT × 家事育児 LT大会&交流会!!
http://ikujixit.connpass.com/event/15999/

三土たつお。1976年生まれ。プログラマー、ライター。プログラマーとしてはふだんPHPを書いてま
ライターとしてはニフティのデイリーポータルZとかで書いてま
http://mitsuchi.net/

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