「【ハコスコ対応アプリ】UnityとmBaaSでネット対応のゲームを作ろう!」セミナーレポート
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「【ハコスコ対応アプリ】UnityとmBaaSで
ネット対応のゲームを作ろう!」セミナーレポート

2015.07.30

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VRコンテンツ開発を学ぶべく、ニフティ株式会社が開催するハンズオン「【ハコスコ対応アプリ】UnityとmBaaSでネット対応のゲームを作ろう!」に参加してきた。本稿では、Unityでハコスコ対応のアプリを作るために必要な基礎知識に加えて、mBaaS「ニフティクラウド mobile backend」まで体験できるイベントセミナーについて、レポートする。
鶴田 展之

■HMDが面白い

近頃、Virtual Reality(仮想現実)を楽しめる「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」が面白くなってきた。Oculus VR, Inc.の「Oculus Rift」を皮切りに、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「Project Morpheus」、マイクロソフトの「HoloLens」など、未来感溢れるヘッドセットが続々と開発されている。筆者もたまたまOculus Riftを体験する機会があったのだが、その圧倒的な臨場感や迫力、没入感にはとにかく驚かされた。

とはいえ、これらの本格的なHMDはそれなりに高価だし、接続するPCにも高いスペックが要求される、ケーブルだらけでせっかくの没入感がスポイルされるなどの問題も多い。そこで、ライトユーザー向けのHMDとして期待が集まるのが、「Google Cardboard」や「ハコスコ」、「タオバイザー」といった、簡易的なHMDだ。

・Google Cardboard
https://www.google.com/get/cardboard/

・ハコスコ
http://hacosco.com

・タオバイザー
http://taovisor.com/

これらの簡易HMDは、ダンボールやプラスチックの「箱」にレンズをつけただけの極めてシンプルな構造で、価格も1000円前後と安価だ。手持ちのスマートフォンを差し込めば立派にHMDとして使えるので、気軽に入手してVRコンテンツを体験してみるにはうってつけだろう。コンテンツ面でも、すでにYouTubeが360°パノラマ動画やCardboard向けの3Dコンテンツの配信に対応しているし、iOS/Android向けVRゲームも豊富にリリースされている。

コンテンツの制作も、急速に容易になってきた印象だ。Unity4ではPro版のみの機能だったGoogle Cardboard SDKだが、Unity5では無料版にも公開され、個人デベロッパでもVRゲームを開発しやすくなった。また、リコーTheta、コダックPIXPRO SP1など安価な全天カメラが普及しつつあり、映像コンテンツの制作も敷居は下がっている。今後、簡易HMDの普及に伴って、VRコンテンツがどんどん盛り上がっていきそうな気配だ。

さて、そんなわけで今回、筆者もVRコンテンツ開発を学ぶべく、ニフティ株式会社が開催するハンズオン「【ハコスコ対応アプリ】UnityとmBaaSでネット対応のゲームを作ろう!」に参加してきた。Unityでハコスコ対応のアプリを作るために必要な基礎知識に加えて、mBaaS「ニフティクラウド mobile backend」まで体験できる、非常にお得感のあるイベントである。

■ハンズオン(体験学習)の概要

当日のハンズオンは、Unity Technologies Japanが提供するキャラクター「ユニティちゃん」と、株式会社ゼンリンが提供する秋葉原の都市モデルアセット「Tokyo Otaku City」を使い、ユニティちゃんが秋葉原の街を走るタイムを競うゲームを作るというものだった。
セミナーの時間は約2時間と短いので、参加者はセミナー当日までにあらかじめUnityのインストールや、必要なアセットと教材となるハンズオン資料のダウンロードを済ませておく必要がある。事前の感覚としては、「たったの2時間でゲームを作るなんてできるのだろうか」と正直不安だったが、講師の川原史識氏(クラウド事業部モバイル・IoTビジネス部)の丁寧な説明と親切な資料のおかげで、特に手順を見失うこともなくゲーム開発の流れを一通り体験できた。

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ただ、やはりあらかじめ指示されている資料のダウンロード等、準備はきちんとしておくこと、さらに一通り教材に目を通しておく程度の予習をしておいたほうが、単に当日手順を追いかけるよりも理解は深まるだろう。また、セミナー参加者には、各自にニフティクラウド mobile backend柄の「ハコスコ」が配布される。作ったゲームをその場でビルドするのは時間的に難しいが、持ち帰ってビルドし、実際にハコスコを使って遊んでみることもできる。Unity上でいろいろと設定を変えながらハコスコで動きを確認してみるのも、セミナーの良い復習になると感じた。

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■mBaaS「ニフティクラウド mobile backend」

正直、筆者はこれまでBaaSに関してはどちらかというと懐疑的で、スマートフォンアプリであろうとWebであろうと、バックエンドのシステムは個別に開発する必要があると考えてきた。汎用的なプラットフォームでは、複雑なユーザニーズに柔軟に応えられないケースも多いからだ。しかし今回、ニフティのmBaaS「ニフティクラウド mobile backend」に触れてみたことは、認識を改める良い機会になった。

ニフティクラウド mobile backendでは、提供されるSDKを組み込むことで「会員管理・認証」「SNS連携」「プッシュ通知」といった、スマートフォンアプリで必ずといっていいほど必要となる機能を簡単に組み込むことができる。SDKはiOS、Android、JavaScript、そしてUnityに対応しているが、Cocos2dなどからでもREST APIを直接叩くことで利用している事例もあるそうだ。

また、「データストア」「ファイルストア」「位置情報検索」といったストレージ系の機能も充実している。ハンズオンでもユニティちゃんの完走タイムをデータストアに保存してみたが、ほんの数行のコードの追加で簡単に実装が完了した。これを独自のバックエンドシステムで構築するとなると、DBやAPIの設計も含めてすべて自前で開発しなければならない。位置情報検索の機能をつけるとなれば、開発にはGISの知見も必要だ。もちろん、安定稼働するインフラの運用も考慮しなければならない。ニフティクラウド mobile backendを使えば、これらの様々な手間、コストを一気に解決できるだろう。しかも、Basicプランであれば無料で利用できるので、これからゲームやアプリを開発しようと考えている個人デベロッパーには特にお勧めしたいサービスである。

なお、ニフティではニフティクラウド mobile backendの活用を軸に、様々な技術分野に向けたセミナー、ハンズオンが随時開催されている。比較的短時間で、1回ごとの参加者も少人数なので、興味のある人は気軽に出かけてみると良いだろう。
https://ncmb.doorkeeper.jp

原稿:鶴田 展之
qnote代表取締役。オープンソースソフトウェアを用いたシステムインテグレーション及びコンサルティングの傍ら、技術書を中心に多数の著述活動を行う。
なお、オフィスには7匹の猫がいる。

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