「勉強会に行ってみた!」第10回「急成長スタートアップ6社のCTOが語る Developers Career event」
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「勉強会に行ってみた!」第10回
「急成長スタートアップ6社のCTOが語る Developers Career event」

2015.02.26

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このところよく開かれるIT勉強会。スキルアップのためには行った方がいいのかなと思いつつも、どんな雰囲気なのか分からなくて二の足を踏んでいるという人はいませんか? この記事は、実際に勉強会にお邪魔して「こんな雰囲気でしたよ!」と紹介するのが目的です。こんな感じなら行ってみようかな、みたいに思ってもらえたらうれしいです。(三土たつお

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今回行ったのは、エンジニアのキャリアを考える勉強会でした。細かい技術の話だけでなく、会社の中でどう働くべきか?あるいはどういう会社を選ぶべきか?といったことを考える勉強会もこのところ増えているようです。

会場は、北青山のスターフェスティバル株式会社。きれいで広いセミナールーム。社内だけでなく社外の人を招いて勉強会や交流会なども行っているそうです。こういうスペースがあるのっていいですよね。

■ CTOになった経緯

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司会のクラウドワークス大場さん

勉強会は、各社のCTO(最高技術責任者)たちによるセッションと、現場のエンジニアたちによるセッションの二本立てとなっていました。まずはCTOによるセッションです。

最初に、司会であるクラウドワークスCTOの大場さんが登壇者たちにCTOになった経緯について尋ねました。

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カタリズムの江部さん

カタリズムの江部さんは「数人から始めた会社でエンジニアが少ないので必然的にCTOになった。リーダーシップを発揮するタイプではなかったので、当初は多少困惑する面もあった」と率直に語っていました。

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スターフェスティバルの加藤さん

一方で、スターフェスティバルの加藤さんは「楽天時代は、サービスをローンチするまでのハードルが高く、自分の理想とするサービスを展開するのに時間がかかった。そのため、自分が技術のトップである必要がありCTOを目指した」とのことでした。最初からCTOだった人もいれば、現場から目指した人もいる。経緯もさまざまなんだなと思いました。

■ CTOになってよかったこと

次の質問は、CTOになってよかったことや、やりがいについてでした。

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トークノートの藤井さん

トークノート藤井さんは「エンジニア的な、面白いからやっちゃおう的な発想だけでなく、社会にとってどれだけの価値があるかという観点がついた」と語っていました。また、ヒトメディア井村さんは「入社当時から思っていたことは、いかにできそうに見せるか。できる?と聞かれたらとりあえずできますと答えて、後から必死で調べた。そうやっているうちにいろいろ任されるようになった」と語っていました。

井村さんの、とりあえずハッタリを効かせるっていう話にはとても共感しました。エンジニアの場合、お客さんにこんなことできる?って聞かれたときに「できます!」って言えて初めて仕事がもらえるというのが実感としてあります。それは社内に対してでも同じだろうと思いました。

■ 新卒ならどこに行きたいか?

次の質問は、いま自分が新卒ならどういう会社や職種に行きたいか?ということでした。これに対する答えは、まずはSIer に行くか、最初からスタートアップに行くかに分かれました。

SIer出身のカタリズム江部さんは、SIerが肌に合わなかったとした上で「といいつつも最初はSIerに行きそう。そこで学んだことはそれなりに大きい。ウォーターフォールの流れとかがよく見えた。それを軸にしつつ崩してやることができる」とSIerになる効用を語っていました。

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nanapiの和田さん

一方、nanapiの和田さんは「スタートアップがいい。エンジニアの仕事へのスタンスは若いうちで決まってしまう。大企業にいると、仕事は与えられるものになっちゃう。スタートアップだと根本的な課題を解決することが若いうちから求められる」と語っていました。トークノート藤井さんも「スタートアップがいい。スタートアップにいるとジェットコースターのように短期間でいろんなことを体験できる」とスタートアップを推していました。

ヒトメディアの井村さんは、スタートアップに行くにしても「ある程度トラフィックのあるサービスのほうがいい。ほんとにスタートアップすぎるとトラフィックがなさすぎていろいろな経験ができない。」と言っていて、なるほどと思いました。

■ こんな人と働きたい

次の質問は、「どんな人を求めていますか? どんな人と働きたいですか?」でした。CTOの求めるエンジニア像はどんななんでしょうか。

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ヒトメディアの井村さん

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BASEの藤川さん

ヒトメディア井村さんは「フルスタックもいとわず、できますできますという人がいい。かつ指摘を素直に受けいれられる人」と語っていました。nanapi和田さんは「変化できる人材。これしかやりたくないだと3年後生きて行けない。」とやや厳しい判断を示し、BASE藤川さんは「新しいものを作って行きたいという攻めの人。」と語っていました。

いずれにしても、前向きになんでも挑戦する姿勢を求めているという点は共通しているのかなと思いました。

■ 若手トーク

次は、若手のエンジニアによるトークセッションとなりました。

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左から、カタリズムの南谷さん、スターフェスティバルの小川さん

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左から、トークノートの村上さん、nanapiの遠山さん、
ヒトメディアの田中さん、BASEの結城さん

左から、カタリズムの南谷さん、スターフェスティバルの小川さん
左から、トークノートの村上さん、nanapiの遠山さん、ヒトメディアの田中さん、BASEの結城さん

引き続き、司会の大場さんが登壇者たちに質問をしていきます。最初の質問は「職場の雰囲気や、入ってみて感じたこと」でした。

ヒトメディア田中さんは「自由にいろんな技術を試しながら働けています。選考の時に面接官だけじゃなくて、現場の人も来てくれて、この人達と一緒に働けるならと思って決めました」と語り、トークノート村上さんは「仲良しになるというよりはお互い尊敬し合う雰囲気がある。営業に対しても。オープンな雰囲気がある感じ。」とのことでした。みなさんいい雰囲気の職場のようですね。

最後の質問は、「今後どんな風にしていきたいか?」というものでした。

カタリズム南谷さんは「いまできることをひとつずつやっていきたい。CTOも過去そうしてきただろう。」と語っていました。スターフェスティバル小川さんは「仕事で使ってる技術にこだわらず、新しい流行ってる技術もキャッチアップしたい。ほかの会社のサービスに使うならこうだろうと想定して勉強する」と語り、ヒトメディア田中さんは「CTOは常にチャレンジをしてる。自分も挑戦していきたい。一つのものに特化して誰にも負けないようにしたい。」と語っていました。みなさん前向きで、自分を振り返って身が引き締まるようでした。こういう勉強会に来ると、ふだんあまり意識しない自分の将来みたいなことを考えるいい刺激になりますね。

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勉強会終了後、懇親会が開かれました。せっかくの機会なので、参加されたCTOの方に「CTOの仕事とは何か、気をつけていることは何か」について質問してみました。答えは次のとおりでした。

カタリズム江部さんは「会社のフェーズによって違うが、ぼくらのフェーズだと、指針を示すこと。具体的には定期ミーティングの中で伝えている。」

トークノート藤井さんは「エンジニアが最大のパフォーマンスを発揮できるようにすること。スケールできるチームを作ること。一人一人のキャリアパスの面倒を見ること。いまの規模では。」

井村さんは、「エンジニアをリードすること。誰よりも詳しくないといけない。こうするんだよという船頭になる。あとはみんなの成果を確認すること。」

最後にクラウドワークス大場さんは「エンジニアが最大のパフォーマンスを発揮できるようにすること。キャリア形成を考えてあげること。社外からみたそのヒトの魅力が伝わるようにする。社内のコードでもオープンソースで公開することを奨励するとか」とのことでした。

これがCTOだという型に嵌った仕事はなく、エンジニアや会社の成長のために必要な施策を、規模や状況に応じて最適に行うのが大事ということなのかなと思いました。

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最後に、主催のトークノート中根さんにもお話を聞きました。トークノートではこのような勉強会を通じて、エンジニアやスタートアップ業界を盛り上げて行きたいとのことでした。

働き方を考える勉強会には初めて参加しましたが、いつも違う刺激を受けました。エンジニアと一口にいっても、いろんな職場があって、いろんな働き方がある。なんとなく日々仕事をするだけじゃなくて、本当はどういう仕事がしたいのか、将来どうなりたいのかみたいなことをたまに考える機会があってもいい。こういう勉強会に参加して「先輩や同輩たちがこんなことを考えていたのか」と知ることは、いい刺激になると思いました。

今回参加した勉強会:
「急成長スタートアップ6社のCTOが語る Developers Career event」
http://connpass.com/event/11048/

三土たつお。1976年生まれ。プログラマー、ライター。プログラマーとしてはふだんPHPを書いてます。
ライターとしてはニフティのデイリーポータルZとかで書いてます。
http://mitsuchi.net/

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