ITエンジニアにおすすめしたいアナログゲーム (3)「これぞアナログ!オバケだぞ~」
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ITエンジニアにおすすめしたいアナログゲーム (3)
「これぞアナログ!オバケだぞ~」

2014.11.13

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システムは人に使われて初めて完成する。いくらプログラム的によく作り込まれていても、使い勝手が悪かったら、あるいはそれを実際に使う現場の運用と合わなかったら成功したシステムとは言えない。逆に、一見あっさりした作りで足りない部分があっても、運用でカバーするという発想を持つことで、かえってシステムでガチガチに固められたものより使い勝手がいいということもある。

さて、今回紹介するのはドイツの子供向けゲーム、「オバケだぞ~」。対象年齢は4歳からの非常にかんたんなゲームである。そのあまりにもシンプルなシステム(=ルール)に、大人が楽しむにはちょっと不向きでは…と思ってしまいがちだが、運用(=遊び方)を少し工夫することで大人がやっても充分楽しめる。むしろそのシンプルさがなんとも心地いいと感じられるゲームだ。(T・斎藤

■ 女子受けも良い絵本のようなアートワーク

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「オバケだぞ~/Geister Treppe」 2~4人用/プレイ時間 5~10分/4歳~

「オバケだぞ~」は、これぞヨーロッパという感じの美しいアートワークのゲームだ。
2004年度ドイツ年間キッズゲーム大賞を受賞している。

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右上のマスからスタートし、左上のマスがゴール。
サイコロを振ってコマを進める、いわゆるすごろくタイプのゲームだ。
(わかりやすい!)

ポイントは、オバケが描かれた特殊ダイス。

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1~4の目とオバケの目がある特殊ダイスを使う。
オバケの目は2つあるので確率3分の1でこれが出る。

ダイスを振ってオバケの目が出たら、好きなコマにオバケをかぶせる。
以降、そのコマはオバケをかぶったまま進み、ゴールするまで中身を確認できない。

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オバケの中には磁石が仕込まれており、コマがくっつくようになっている。

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すべてのコマがオバケになったら、今度はオバケの目が出るたびにオバケとオバケの位置を入れ替える。
これによって、だんだんどれが自分のコマかわからなくなっていく。

こうして誰のコマかわからなくなりつつある状態でオバケを進めていき、どれかがゴールに着いたら中身を確認。
その色のプレイヤーが勝ち。

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どれか1つのオバケがゴールしたら、中身を確認。写真の場合なら勝者はオレンジ。

■ 「雑談プレイ」が熱い

このゲーム。ルールを読む限りだと、
「シンプル過ぎて、大人がやっても楽しめないのでは?」と思われるかもしれない。
たった4つしかないオバケ、見失うことはないんじゃないか?…と。

たしかに、ゲーム中ずっと集中していれば見失わないだろう。
が、途中で話しかけられたり、よそ見したらどうだろうか?

そこから転じて、積極的に雑談をしかけて相手の記憶を飛ばす「雑談プレイ」という戦法が生まれる。
これが大変盛り上がって面白い。
普段しないような話をするきっかけにもなって場が温まるのだ。
私など雑談攻撃に夢中になり過ぎて、自分の記憶がどこかに飛んでしまうほどだ。

シンプル過ぎると思われたルールも、話しながらやるのに丁度いいとすら感じるようになる。

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自分のコマの色を示すマーカー。各自自分の前にこれを置いておく。

■ 上級ルールでは雑談も不要

より難しい上級ルールでは、オバケの目が出た時に「各自のコマの色を示すマーカーを交換してもいい」という選択肢が加わる。
つまり、緑が自分のコマだったのだが赤に変わったり黄色になったりする。
これは本当に記憶が混乱し、一転して雑談不要の難しさとなる。

ゲームシステム的には非常にあっさりした大人には少し物足りない感じのゲームだが、「雑談プレイ」という運用をすることで俄然面白くなる。
そうしたシステム以外の部分が補足することの大事さがよくわかるケースとして、ぜひプレイしてみて欲しいゲームのひとつです。
またコマ等はすべて木製で手に持った時の感触も良く、そういう点でもアナログゲームの良さが味わえるおすすめゲームです。

原稿:T・斎藤
1971年生まれ。システムエンジニア/ライター。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。
ここ数年海外のボードゲームにハマっている。学生時代は麻雀の研究に余念がなかった。
長崎ガイド http://www.nagasaki.web-saito.net

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