YAPCって何?~GEEKの祭典。今年私が学んだこと~
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YAPCって何?
~GEEKの祭典。今年私が学んだこと~

2014.10.07

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YAPC(ヤプシー)とは” Yet another perl conference”の略称。以前はPerl Conferenceが行われていたのですが、その他のPerl conferenceという形で始まりました。世界規模ではアメリカ(YAPC::NA)、ヨーロッパ(YPAC::EU)、そしてYPAC::Asiaはアジア近郊や、そして日本でも三大YAPCが年1回のペースで開催されています。第9回目となる2014年は慶応大学日吉キャンパス協生館にて、昨年より2割も増えた1361名のギーク達が参加しました。主会場となった500名収容のホールは超満員で立ち見が出たそうです!
GEEKの祭典とも言えるこのイベントでどんなことが学べるのか?本年8月29日のトークプログラムに福岡から参加したプログラマー、この道20年の「ベテランGEEK」フィールズ代表の津留大次郎さんと、転職して2年だが社会人経験は豊富な「初心者プログラマー」日下部幸夫さんからの報告と感想を、皆さんにご紹介!
斉藤 淳郎

YAPC::Asiaの魅力は、何と言ってもPerlに限らずWebテクノロジーなどに精通する日本全国のエンジニアや著名なハッカー達との交流やトークが聴けること。Perl入学式などのワークショップ、カンファレンスや実験的なイベントを通しての体験など、最新の構築事例やノウハウの宝庫、Geekの祭典です。今回は初めて同時通訳が取り入れられたのですが、通訳者がまるでPerlをプログラミングしたことがあるのでは?すごすぎる!と話題になっていました。

運営も、創設当初は著名なハッカー宮川達彦氏が担当。次にJapan Perl Association代表理事 牧大輔氏らが歴任。今年は一般社団法人Japan Perl Association理事であり、「Bokete.jp」で有名な株式会社オモロキ取締役兼最高技術責任者の和田祐介氏が運営されています。和田氏は慶応義塾大学政策メディア研究科在籍時の05年に「moo-pong:映像の万華鏡 デジタルアートフェスティバル東京2005」において「DAF東京PRIZE インタラクティブ / インスターレション部門」で1位を受賞したことでも有名です。

■ トークセッション:Releasing Perl
「Perlやその他のOSSリリースマネージャーに感謝!」(日下部)

【Releasing Perl(8月29日10:40-@藤原洋記念ホール)】
参考URL http://yapcasia.org/2014/talk/show/a3a6ede4-030e-11e4-9357-07b16aeab6a4

2012年の大阪でPerl入学式が始まったのですが、私がプログラミングを始めた時期であり、それから2年後の今回、私は何とサポーター講師として参加してきました!トークセッションでは、以前は一人のpumpkin(リリースマネージャー)がリリースするまで非常に労力がかかり燃え尽きていたが、現在は期間単位によるリリースポイントでリリースしているので以前のような非常に大きな労力ではなくなったとの報告がありました。とはいえ大規模OSSなども大変な労力の末リリースされていた事実が報告される中、まずはこれまで以上に感謝の気持ちを抱きましたね。そして、自分がやれることから貢献しよう!できることから!という気持ちになりました。

■ トークセッション:最近のウェブサービスの検索機能やその先の話
「ElasticSearch(ES)の大規模データReMappingは、ブルーグリーン・デプロイメント」(津留)

参考URL:http://yapcasia.org/2014/talk/show/2718b8f2-0331-11e4-9357-07b16aeab6a4

はてなブックマーク検索が不調になった歴史的背景から、現在はElasticSearch(ES)が主流化し、より大規模データになった経緯が語られました。質疑応答では「オンラインでマッピングを変えるような時どうするか?」という質問に対し、「リソースを必要とするので同じ構成の ES を用意して切り替える、所謂ブルーグリーン・デプロイメントをしている」との回答が。やはり、リソースを大量に使うため別のマシンでリマッピングを行う必要があることを再確認。複雑なクエリ記述に対応するなどの長所や、ES採用でQuery DSL の自由度で高度な企画要件にも耐えられる点、RDBMS だとスケールしにくい処理がオフロード可能なこと等が背景にあるとの説明が印象的でした。

■ トークセッション:One layer down below.「一つ下の階層を見よう。」
「WhatとHowを知るということが大切」(津留)

参考URL: http://yapcasia.org/2014/talk/show/f028bcea-0b53-11e4-aec0-ad686aeab6a4

「One layer down below」では、ホテル検索大手booking.comでの事例紹介がありました。Elastic Search(ES)を利用しており、rest fullインターフェースでクライアントと通信を行うものの、ESはheaderを2行しか返さないため、通常のHTTPクライアント(curlやWAFのないクライアント)では機能が多すぎるのではと考え、独自のHTTP Client HIjk (ハイク)を200行で作ったそう。すると、Hljkはpure perlだが、curlより早かったという事例もあることを知りました。

また、一般的に言われることかもしれませんが、”What”と”How”を知るということは、とても大切。そのためには下のLayerを知っているか、見に行ったかということが大事になってくることを実感しましたね。

…さあ、みなさんも参加したくなりました?来年は一緒にお祭りを盛り上げましょう!

原稿:斉藤 淳郎
フリーで活動するディレクター・ライター。キャリアカウンセラー等、二足の草鞋で活動中。

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