「勉強会に行ってみた!」第7回「デザインビギナーズ」
event

「勉強会に行ってみた!」第7回
「デザインビギナーズ」

2014.10.28

ent71_img01.jpg

このところよく開かれるIT勉強会。スキルアップのためには行った方がいいのかなと思いつつも、どんな雰囲気なのか分からなくて二の足を踏んでいるという人はいませんか? この記事は、実際に勉強会にお邪魔して「こんな雰囲気でしたよ!」と紹介するのが目的です。こんな感じなら行ってみようかな、みたいに思ってもらえたらうれしいです。(三土たつお

ent71_img02.jpg

これまではPHPやPerlといった、プログラミング言語の勉強会にお邪魔することの多かったこの連載ですが、今回は「デザインビギナーズ 第23回」という、デザインの勉強会に初めて行ってみました。

プログラマーが一人でウェブサービスとかスマホアプリを作ろうと思うことはあると思うんですが、そういうときネックになるのがデザイン。自分で作ったデザインがよくないことは分かるんだけど、じゃあどうしたらいいか?がさっぱり分からないんですよね。そういうデザイン初心者のための勉強会ということで期待していたんですが、行ってみて正解でした! その理由は以下においおい。

会場は東京・神保町にある「株式会社万葉」のオフィスでした。
といっても会社主催のセミナーではなく、主催者の一人が万葉さんに所属していて、業務終了後のオフィスを借りているということのようです。

ent71_img03.jpg

●自己紹介

19時40分、勉強会が始まりました。主催の前島(@netwillnet)さんが今日のレジュメを読み上げます。

この勉強会は、各自がやることを持ち寄って、助け合いながら作業を進めていくという形で行われるようです。そこで、まずは自己紹介と各自のやることの発表から始まりました。

主催の前島さんは、色彩検定を受験しようと思っているので、その勉強をしたいとのことでした。その他の方はペンタブの練習や、自分で作っているウェブサイトへのデザイン入れ、素材作りなどを進めるようです。

ent71_img04.jpg

●ご意見タイム

自己紹介の後は、「ご意見タイム」。参加者が事前に作ったものがある場合に、それを他の人に見てもらってアドバイスをもらう時間だそうです。今回は参加者の福井さんが、作成中の「まいトレ」というウェブサイトを見て欲しいと手をあげました。

◀「まいトレ」を作っている福井さん

ent71_img05.jpg

福井さんはRubyが大好きな技術者で、デザインに関しては初心者とのことです。スクリーンに映し出された「まいトレ」の画面はこんなふうでした。

サイトの参加者が日々の格言を登録して、後から見返したりできるようにするというのが、サービスの主旨です。確かに、今ふうの洗練されたデザインとは違う感じだというのは分かるんですが、でも具体的にどこをどうしたらもっとこなれた感じになるか、と言われるとさっぱり分からないんですよね。

ent71_img06.jpg

主催者の一人の櫻井さんが前に出て、画面を見ながら意見を伝え始めました。

「カレンダーが目立ちすぎてると思うんですよね。最初にどこを見ていいのかが分からないので、もっと主題である格言を目立たせてもいいんじゃないでしょうか。」
「画面上の『まいトレ』と、左上の『刻言道場』がどちらもタイトルのように見えるので、タイトルを分かりやすくしたほうがいいかも」といった案を伝えていました。

ent71_img07.jpg

フリーのデザイナーである川嶋さんからは、『<<2014年>> <<10月>>の周りの<< >>がリンクになっていることが分かりづらいと思う。カレンダーはこのサイトで一番使うUIなので、ここをガンガン使いやすくするといい」といった案が出ました。

こんなふうにどんどん改善案が出るっていうのはすごく刺激的でした。一般的な勉強会だと、発表者が前に出てスライドを説明して、とくに質問もなく終わるっていうのが典型的ですが、こういうふうにディスカッションがあると、勉強会に主体的に参加している感じがしてすごくいいなと思いました。

福井さんは、アドバイスの内容にうなずきながらメモを取っていました。じつは私もひそかに作っているウェブサイトがあるんですが、形になってきたらこの勉強会にもう一度参加してアドバイスをもらいたいなと思いました。

ent71_img08.jpg

●もくもくタイム

次は、各自がそれぞれの課題をこなす「もくもくタイム」です。20時から21時30分までの1時間半、もくもくと作業に打ち込みます。

「適宜まわりの人と相談したりして、適当にしゃべっててもいいんですよ」と前島さんから説明がありましたが、実際に始まってみるとみごとにひたすらもくもくと作業が進みました。サーキュレーターが風を送る音だけが室内に響いていました。

◀21時30分まで、各自の作業

ent71_img09.jpg

◀色彩検定の教科書を読む前島さん

ent71_img10.jpg

◀もくもく

ent71_img11.jpg

◀もくもく

ent71_img12.jpg

ペンタブの練習をしていた油(あぶら)さんが、隣の川嶋さんに相談をしていました。

色の塗り方に関するテクニックの相談だったようです。川嶋さんによると、ペンタブの練習をするなら、絵を描くときだけじゃなくて、日々のふつうの作業でも意識してペンタブを使ったほうがいいとのことでした。たとえばウィンドウを閉じる×ボタンは割合小さいんだけど、そういうのを一発で押せるようになるくらいには日々練習すべきというアドバイスをしていました。

ent71_img13.jpg

●課題の振り返り

21時15分ごろ、前島さんから「そろそろ課題の成果をgithubに提出してください」という案内がありました。もくもくタイムでの成果を共有するためにgithub を使っているんですね。

そして21時30分、長かったもくもくタイムが終わり、振り返りが始まりました。まずは主催の前島さん。作成中のウェブサイトのトップページのビフォー、アフターを披露します。

◀ビフォー

ent71_img14.jpg

ビジネスに関するサービスなので、ビジネスっぽくしたかったけど、青だとビジネスすぎるので緑にしたとのこと。これに対して参加者の矢沢さんから、「思いやりがテーマなので、ポイントで暖色を使ってもいいのでは。たとえば手と手をつないでるところにハートを入れるとか。」といった意見が出て、なるほどと思いました。

◀アフター

ent71_img15.jpg

◀矢沢さんは初参加とのこと

ent71_img16.jpg

ペンタブに挑戦していた油さんの成果はこんなふうになりました。

まだ慣れない感じのイチゴがかわいいですね。その後、今日の全体の反省点やよかったこと、次回の方針などを決めて勉強会はお開きとなりました。

◀かわいい

ent71_img17.jpg

●懇親会

その後、神保町の「三幸園」という中華料理屋さんで懇親会という流れになりました。勉強会のあとはいつもここに来るんだそうです。

唐揚げに餃子、麻婆豆腐と、高校生の部活帰りみたいなハイカロリーなメニューが並びましたが、これがうまい! 3時間も集中して作業したりディスカッションしたりして頭を使うので、これくらいのメニューでちょうどいいのかもしれないですね。

ent71_img18.jpg

最後に、主催者の前島さんに勉強会を始めた動機について聞いてみました。

前島さんはフリーのエンジニアで、もともとデザインは初心者だったそうです。あるとき、エンジニア向けのデザイン勉強会に出たときに刺激を受け、おなじくエンジニアの櫻井さんとともに読書会という形式で勉強会を始め、いまに至るそうです。先生を招くんじゃなくて、自らで共に学ぶっていうのが確かに勉強会の原点なんだなあと思いました。

◀前島さん

今回参加した勉強会:
第23回「デザインビギナーズ」
http://debeg.doorkeeper.jp/events/15185

三土たつお。1976年生まれ。プログラマー、ライター。プログラマーとしてはふだんPHPを書いてます。
ライターとしてはニフティのデイリーポータルZとかで書いてます。
http://mitsuchi.net/

この記事はどうでしたか?

おすすめの記事

キャリアを考える

BACK TO TOP ∧

FOLLOW