「勉強会に行ってみた!」第1回「PHP勉強会」
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「勉強会に行ってみた!」第1回「PHP勉強会」

2014.03.04

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最近各地でよく開かれているIT勉強会。あなたは参加したことはありますか?
一口に勉強会といっても、企業によるセミナー形式のものから有志による輪講形式のものなど様々ありますし、「行く価値があるのかな?」とか、逆に「自分だとレベルが追いつかないんじゃないか?」みたいに考えてしまって、二の足を踏むことも多いんじゃないかと思います。また、勉強会のテーマについては事前に分かっても、具体的にどんな雰囲気までは分からないことがほとんどです。
そこで実際に勉強会にお邪魔して、こんな雰囲気でしたよ!と紹介するのがこの記事の目的です。「こんな感じなら行ってみようかな」みたいに思ってもらえたらうれしいです。(三土たつお

今回は、東京・恵比寿で開かれた「第74回PHP勉強会@東京」にお邪魔しました。会場は「株式会社 Engine Yard」のオフィスで、主催者はそちらに所属する安藤さん(@yando)です。この日の勉強会の開始は火曜日の19時30分から。19時すぎにお邪魔すると、すでにチラホラと人が集まっていました。

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今日の勉強会のテーマは「Travis CIとVagrantで実現するCakePHPアプリの自動テスト@yando」と「魔法少女 Laravel 2014 @mukaken」の2つ。それぞれ発表者がスライドを使いながら説明する……という流れなんですが、この勉強会はたんにそれらの知識を共有するというだけじゃなくて、すごくフレンドリーなものでした。なにせ勉強会の最初にいきなり乾杯ですからね!

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MacBook片手ににこやかに乾杯して始まる勉強会もなかなか珍しいんじゃないでしょうか? そしてその後は、なんと参加者全員による自己紹介。それぞれPHP歴と、最近便利に使っているツールを紹介していました。

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勉強会なのになんで参加者も自己紹介?と思うかもしれませんが、主催者の安藤さんによると「内輪の集まりみたいにしたくないから」とのこと。みなさんの自己紹介を聞いていると、だいたい半数ぐらいはこの勉強会自体に初参加で、PHP歴は2?3年という方が多かったようです。
そして会場は圧倒的にMacBook率が高めでした。見てくださいこれを!

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この1列だけじゃなくて隣の列もほぼMacBookでした。かくいう私も今MacBookで原稿を書いてるんですが、とにかくみんなMac使い過ぎです。
という余談はおいておいて、自己紹介が終わるといよいよ発表者によるプレゼンが始まりました。最初は主催者の安藤さんによる「Travis CIとVagrantで実現するCakePHPアプリの自動テスト」です。

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内容についてごく簡単に紹介すると、テストを自動的に便利にやりたいよねというものでした。Seleniumを使えばブラウザーの実機を使ったテストができるけど、セットアップが大変で「ぼくのかんがえた最強のテストかんきょう」みたいになって使い回しが難しい。じゃあVagrantとChef でテスト用の使い捨て環境を自動セットアップすればいいんじゃない?というところを入口としてさらにTravis CIで継続的インテグレーション!みたいな流れです。なんか急に用語の羅列になってしまって申し訳ありませんが、それぞれについてはとてもこのコラム内で説明するスペースがありませんのでご容赦を……。
ちなみに安藤さんはRedmine をPHPに移植した CandyCane というプロジェクトを主催しているので、テストの内容も主にそれにまつわるものでした。自分の試行錯誤の過程を共有するという感じで、語り口も慣れていて面白く、とても聞きやすかったです。

続いての発表は向井さんによる「魔法少女 Laravel 2014」。

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Laravel というのは最近出たPHPのフレームワークで、海外ではものすごく注目されてるんだけど日本での知名度はイマイチというものだそうです。すごくかっこよくて便利なのに(日本では)誰も使ってないから紹介したい!という熱い思いが伝わってきました。なお、タイトルの「魔法少女」はすごい昔に「魔法少女ララベル」というアニメをやっていたのでそれとかけたそうなんですが、会場ではそのアニメを知る人が少なく魔法少女への反応はいまいち。向井さんも「タイトルはすべった」と言っていましたが、人柄が出た面白い発表でした。

なお、お二人の発表の資料については主催の安藤さんによる以下のブログ記事をご覧ください。
「今年もPHP勉強会は毎月開催 #phpstudy」
http://www.engineyard.co.jp/blog/2014/phpstudy-this-year/

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そして会場にピザが到着!勉強会の後は懇親会となったのでした。
懇親会はピザを食べながら周りの人と自由にお話しするというもの。半数の人が初回の参加とあって最初のうちは静かに始まったんですが、15分もするとみんな打ち解けてかなり和やかに話をする姿が見られました。せっかくなので、参加された方に感想を聞いてみました。

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真ん中で右を向いてお話を聞いている吉田さんは、2回目の参加とのことでした。最近はDevLOVEなどの勉強会にも顔を出すようになったそうで、こういう勉強会に参加しようと思ったきっかけは「社内だけだと、会社のやっていることや自分の業務でやることしか覚えないのでは」と思ったからとのこと。あるある!その通りだなと思いました。冒頭のみんなの自己紹介を聞いていたら意外とPHP歴が浅い人が多いので、自分だけじゃなかったと思って安心したとのことです。やっぱり自己紹介大事ですね……。

同じく参加者の小山さん(@koyhoge)は、「そのときどきのトレンドが分かって勉強しようというきっかけにもなる」とも言っていました。今回の勉強会もまさにトレンドの話でしたしね。原田さんは13人しかいないというPHP技術者認定試験の上級合格者で、今回は初めての参加とのことでしたが「意外と範囲が広いなと思いました」とのことでした。確かに前半はPHPにとどまらず広くテストの話でした。

最後に、主催の安藤さんにも話を伺いました。毎回会場の用意をして勉強会を運営するのは大変だと思うんですが、参加者からはピザ代とかの実費しかもらわないので少なくとも金銭的なメリットはまったくありません。ではどうして?ということを聞きたかったのですが、まずはこの勉強会について基本的なことから伺いました。

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■ このPHP勉強会はどんな勉強会ですか?

「PHPに興味がある人が、経験の深い浅いに関わらず幅広く集まる勉強会ですね。そのときどきで話したい話題を持っている人が自由に発表します。」

■ 勉強会をやる上で気をつけていることはありますか?

「内輪の集まりみたいにしないで、交流を大事にするということですね。単に知識をつけるだけなら、ネットでブログを読めば足ります。せっかくリアルの勉強会に参加するなら、そこから交流が広まらないとあまり意味がありません。懇親会も最初は任意参加だったんですが、それだとみんな照れて帰っちゃうので懇親会込みで勉強会ということにしたんです。冒頭の自己紹介タイムもそういう意図です。」

■ 大変だと思いますが、どうして勉強会を主催されているんでしょうか?

「確かに勉強会の幹事は疲れます。みんな1年くらいで疲弊してしまうので、実はぼくは5代目なんです。それでもやるのは、恩返しですね。自分もコミュニティに育てられたという思いがあるので、それを返したい。あとは、みんなにも運営作業を分担してもらって、やる方もつらくないようにしてます。」

安藤さんと話をすると分かるんですが、すごく頭の切れる人で、初めての参加者の方にも面倒見のいいナイスガイです。そんな人に「恩返しですね」とか言われるともうイケメンすぎてどうしようかと思いました。運営作業を分担っていうのはたとえば、受付をやっていたこの方ですね。

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赤い服を着ている深澤さんは会場となったEngine Yardの社員の方という訳でもなく、勉強会の常連になるうちに受付を任されるようになったとのことです。参加する側も運営するのが勉強会ってわけなんですね。

勉強会に参加して、主催する安藤さんの言っていた「知識を得るだけならネットでいい」という言葉が深く印象に残りました。個人的にもまた行きたいなと思う勉強会でした。

今回参加した勉強会:
第74回PHP勉強会@東京
http://atnd.org/events/47155

三土たつお。1976年生まれ。プログラマー、ライター。プログラマーとしてはふだんPHPを書いてます。
ライターとしてはニフティのデイリーポータルZとかで書いてます。
http://mitsuchi.net/

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