リーダーになれるSEの資質とは?抑えるべきポイントは「人」「納期」「工数」
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リーダーになれるSEの資質とは?抑えるべきポイントは「人」「納期」「工数」

2014.02.04

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SE(システムエンジニア)と一口にいいますが、その業務は多岐に渡ります。

顧客から聞いた要件を定義しシステムを設計する、ネットワークやインフラを設計~整備する、データベースの設計や構築......それぞれの専門に特化したスペシャリストを目指すSEが多い中、プロジェクト全体の管理をするのがいわゆるリーダーというポジションです。

狭く深いスキルを磨くのがスペシャリストなら、リーダーは広くても浅くない、どの部門にもある程度精通しているだけのキャリアを持っていることが理想です。

しかし理想はあくまで理想。自分がリーダーになるまでに積み上げた技術だけは強くても、他部門はそれぞれのスペシャリストに頼らずにはいられないのが現状です。

むしろリーダーに必要なのは技術以外のスキル。どんなに多くの技術に精通していても、リーダーとしてチームを管理するスキルはまったく別物。通常業務で接するのもマシンではなく人間相手の業務が中心となるため、対人スキルが必要となりますよね。

では具体的にどんなスキルがリーダーには求められるのか、現場目線で考えてみましょう。(島田佳奈

■ クライアントのワガママに "大人の対応"ができる

予算(見積)に見合わない要望や機能追加(実装後は追加工数=別費用)といった無茶なワガママを言ってくるクライアントは多い。そこでリーダーがノーと言えなければ、しわ寄せがくるのはチームメンバーです。

瞬時に正確な工数を脳内ではじきだし、冷静かつ穏やかに「その機能は本当に必要でしょうか?」「これ以上は納期と工数に影響します」とクライアントを諭すことができるスキルを、将来リーダーになるために身につけておきたいものです。

■ 見落としがちな業務(機能)までシステムに反映できる

要件のヒアリング時に、イレギュラーな業務(しかしそのシステムには絶対実装させるべき機能)を忘れてしまうクライアントは少なくありません。だからこそ運用テスト段階になってからの機能追加という恐怖の手戻りが発生してしまうのです。

優秀なリーダーは、要件の洗い出し時点から漏れていそうな業務を想定し、クライアントの"うっかり"がないよう入念にヒアリングします。コミュニケーションスキル、技術スキル、経験値のすべてをバランスよく脳内装備していることは、リーダーの必須スキルといえるでしょう。

■ メンバー全員を上手にとりまとめられる

プロジェクトのメンバーは当然ながら全員、人月工数に見合うよう抽出しなければなりません。最初から一人や二人脱落することを想定して見積もれるほどクライアントに予算がない昨今、シビアな人数構成と全員が存分に実力を発揮できるだけの配置が求められます。

一人でもリタイアしたら火がつきそうなカツカツのスケジュールであればなおのこと、メンバーの力を存分に使いこなせなければ、リーダー自身に火の粉が飛びかねません。

時にはねぎらい、時には叱咤し、時にはご機嫌も取る(残業時の食事をごちそうするなど!)というリーダーならではの役割をうまく発揮できれば、結果としていいシステムが完成するのです。


外部の顧客から内部のメンバーまで制御するのは至難の業。「人」「納期」「工数」といったクラスを脳内でうまく設計し例外処理まで組み込めるSEこそが、リーダーの資質を備えているといえるのではないでしょうか。

原稿:島田佳奈
作家/女豹ライター/コラムニスト。『人のオトコを奪る方法』他著作多数。あまり知られていないが、実はキャリア8年の元SE(C/S、オープン系。専門言語はVB、Java)。SE時代は主にリーダーとSE/PG間のコミュニケーション不全を緩和する稀有なムードメーカーとして重宝される。徹夜3日、稼働月420時間(15h×28日)が限界値(女として終わっているレベル)。AllAbout恋愛、Nifty恋愛結婚、シティリビング他コラム連載多数。
公式Facebookページ https://www.facebook.com/shimadakana.fanpage

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