広く浅くと狭く深く、SEのスキルアップはどっちが正解?
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広く浅くと狭く深く、SEのスキルアップはどっちが正解?

2014.02.13

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「専門ジャンルの深い知識と技術を持ってこそ」

とシステムエンジニア(以下SE)のあなたは思うかもしれません。

しかし周囲を見渡してみてください。それぞれの作業は単独であっても、チーム全体を仕切るリーダーや、プロジェクト全体を管理するマネージャー、あるいは最近注目のブリッジSEなど、技術以外のスキルを求められる職種はたくさんあります。海外スタッフ相手の業務ならば語学スキルも必要に。もはやここまでくると、技術面の深い知識は、専門性の高いメンバーに委ねるほうが効率的。

つまり、メンバーレベルのSEから上記のポジションを目指すのであれば、広く浅くてもいいからまんべんなく全体を統括できるスキルを磨くほうが近道です。逆に、専門性を深めることがキャリアに結びつく職種も。代表的なものはネットワークエンジニアやデータベースエンジニアなど。インフラ系やハード関係も同様です。(島田佳奈

■ 「自分はどちらを目指せばいいのかわからない」

新人のうちはまだ方向性を絞れないことでしょう。でもまだ絞らなくていいのです。むしろ10年後のことを考えるより先に、一日も早く一人前のSEとして認められるよう、基礎を磨いておけって話です。中堅レベルになってから「リカバリってどうやるんだっけ?」なんて質問したら、メンバーから総スカン食らいますよ!

しかし、中堅(3~5年目あたり)SEにとっては、そろそろ己の将来が気になるところ。キャリア10年クラスのシニアSEになっても今と同じレベルの仕事しかできないようでは、干されてしまうかも。いくらキャリアが積まれようと、比例したスキルが身についていなければ、年齢アップした分だけ体力が落ち「使えないSE」の烙印を押されてしまいます。
では、仕事を続けながらスキルアップをするにはどうしたらいいのでしょうか?

10年クラスのシニアSEであるK氏いわく「目標となる先輩を定めること」とのこと。設計図やソースと向き合うだけでなく、プロジェクトにいる先輩や上司を観察し「こうなりたい」と思える人を見つけることから。しかし、過去8年SEをしていた筆者には具体的な目標となる先輩はいませんでした(そもそも女性SEで長いキャリアの人は少ない......)。そのため筆者は「どの工程も自分で仕切れる」スキルを身につけることを目標としました。

たとえば「ひとりチーム」で作るような小規模システムに属したと仮定します。頼れる人は誰もいません。そんな中、すべての工程をきっちり進めるためには以下のスキルが求められます。

・要件定義(顧客へのヒアリングスキルおよびプレゼンスキル)
・外部設計(システム設計・インフラ構成スキル、ドキュメント作成スキル)
・内部設計(言語・クラス設計・データベース構築スキル)
・プログラミング(プログラミングスキル)
・テスト(工程管理スキル)

■ 「僕はコミュ障だから無理」

そう思うのであれば、やはり狭く深い方向へ進むのがベスト。キャリアを積み、新旧どちらの技術も理解している専門性の高いSEになれば、どのチームに入っても重宝されます。

ただし、言語だけは狭く深く、というわけにはいきません。すべてに深くはなくても、それぞれの言語の持つ特徴(計算速度、ネットワーク向き、大規模/小規模向き、記述が容易など)やパラダイム(命令型、手続き型、オブジェクト指向など)を把握しておけば、幅広い案件に対応できます。プログラム言語だけでなくデータベース言語も同様。

ただでさえ多忙な立場のSE。隙間時間に学ぶためのモチベーションを維持するためには、自分に合うのはもちろん、単純に興味が持てるほうに照準を定めるのが一番ですよ!

原稿:島田佳奈
作家/女豹ライター/コラムニスト。『人のオトコを奪る方法』他著作多数。あまり知られていないが、実はキャリア8年の元SE(C/S、オープン系。専門言語はVB、Java)。SE時代は主にリーダーとSE/PG間のコミュニケーション不全を緩和する稀有なムードメーカーとして重宝される。徹夜3日、稼働月420時間(15h×28日)が限界値(女として終わっているレベル)。AllAbout恋愛、Nifty恋愛結婚、シティリビング他コラム連載多数。
公式Facebookページ https://www.facebook.com/shimadakana.fanpage

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