うちのPJにいる困ったちゃんシリーズ~金融システム系~
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うちのPJにいる困ったちゃんシリーズ~金融システム系~

2014.02.27

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「困ったちゃん」とは、プロジェクト(以下PJ)内で「扱いに困る」の烙印を押されてしまった人のこと。明日は我が身とならないよう、心してお読みください!
島田佳奈

■ 金融系にありがち!2つのタイプの困ったちゃん

金融系システムとは、銀行・証券・保険・クレジットといったお金を扱う(動かす)業界で使っている一連のシステム開発(および運用)のこと。
他業界のシステムとの大きな違いは、いまだ汎用機がバリバリ現役だということ。運用のみならず、現在も開発(改造)案件が発生します。

そんな金融系システムにはどんな困ったちゃんがいるのでしょうか。私がSE仲間に取材して仕入れた、実在の困ったちゃんネタをお届けします。

1.名ばかりの“重鎮”さん

某銀行系システムにいた推定50代前半のSEは、今となっては貴重な「システムの歴史を語れる重鎮」と顧客からは思われていました。噂では130万/1人月で見積もられているとか。しかしその実態は……。ランチ後、サーバルームで2時間シエスタするのが日課だし、わずかな改造要件すら、どこに手を入れればいいか聞いてもわかっていない始末。

その重鎮は「ペーパーレスの時代だよ(本当は面倒なだけ)」などと言ってドキュメント作成もエビデンスも手抜き。そんな人がチームリーダーとなれば、設計書の管理もあやふやです。

ある日、たった1行のソース変更が発生しました。ドキュメントの不備により不具合箇所の目星がつけられず、まさかの全ソーストレースをする羽目に。

チームのためにも顧客のためにもお願いだから隠居してください! そう思われて当然ですね。

2.コボラーから抜け出せない

一口に金融系といえど、営業が持ち歩くノートPCで稼働させる顧客管理システムはオープン系だし、今は一般ユーザ向けのスマホやタブレット端末で利用するアプリはWeb系です。

社内利用のC/Sシステムも、徐々にCOBOLから他のオブジェクト系言語への焼き直しが進んでいます。

現行システムの焼き直し開発の場合、現行を把握しているSE+新システムの言語スキルのある外注SEというメンバー構成になることが多いのですが、金融系システムしか関わったことのないSEのほとんどは、COBOLでの開発スキルしか持っていません。

そんな“コボラーさん”の中にも、リーダーであるにもかかわらず重度の困ったちゃんがいました。こちらもかなりベテランの、アラフォー男性SE。

このコボラーさん、顧客との長い付き合いでコミュニケーションスキルが培われたのか、「まかせてください!」とハッタリをかましてしまったから、さぁ大変。メンバーの前でも「俺にまかせろ」的な態度を曲げません。

リーダーがそう宣言した以上、メンバーが心配するのは余計なお世話というもの。ハッタリでも、陰でオブジェクト指向について勉強してつじつまを合わせてくれれば別にいいんです。しかしそのコボラーさんは堂々と汎用機的な設計をかまし「じゃあこれでよろしく」と下に投げる始末。

「言語が違ったって、仕組みはそう変わらないだろ」――確かに同じ系統の言語であれば、詳しくなくともアーキテクチャは似たようなものです。
しかしCOBOLとJavaでは根底から仕組みが違います。

もはや驚きを超え茫然とするメンバーたち。その設計書通りに作るのであれば、焼き直す意味はナッシング。結局自分の首を絞める結果は避けたい& ソースを理解できるとは思えないコボラーさんには内緒で、外注のサブリーダーを中心に基本設計からやり直しました。

実際にいた困ったちゃんたち、いかがでしょうか。
筆者もSE当時、銀行システムのSIerに外注で入ったことがありますが、やはりトップのPJリーダーは超古株のコボラーさんで、設計書レビューにおける意志疎通が困難だった記憶があります。いくら異動のない社員SEでも、時代についていける程度にはスキルアップしてほしいですね。

原稿:島田佳奈
作家/女豹ライター/コラムニスト。『人のオトコを奪る方法』他著作多数。あまり知られていないが、実はキャリア8年の元SE(C/S、オープン系。専門言語はVB、Java)。SE時代は主にリーダーとSE/PG間のコミュニケーション不全を緩和する稀有なムードメーカーとして重宝される。徹夜3日、稼働月420時間(15h×28日)が限界値(女として終わっているレベル)。AllAbout恋愛、Nifty恋愛結婚、シティリビング他コラム連載多数。
公式サイト https://www.facebook.com/shimadakana.fanpage

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