銀行員は出向が多い?年齢や注意点についても解説|求人・転職エージェント

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更新日:2022/04/14

金融業界

銀行員は出向が多い?年齢や注意点についても解説

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「銀行員になると出向しなければならない」という話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際には必ずしも全員が出向するとは限りませんが、多くの方が関連会社で働く経験を持つことも事実のようです。

ここでは、銀行員の出向の概要や出向する年齢、出向する際の注意点について解説します。

目次

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銀行員の出向とは

まず、銀行員の出向とはどのようなものを指すのかについて解説します。

銀行に所属しながら関連会社で働く

銀行員の出向とは、「銀行に所属しながら関連会社で働くこと」を指しています。所属は銀行なので給与は銀行から支払われますが、業務は出向先の関連会社の指示に従うことになります。

銀行員は出向が多い職業

銀行員は比較的出向が多い職業であることが知られています。銀行には数多くの関連会社があり、事業を複合的に展開してグループ全体の収益を向上させる目的の他、さまざまな経験を重ねることで銀行員としてのスキルを磨く意味合いを持つケースもあります。

主な出向先と仕事内容

出向先の事業内容はさまざまですが、前述のように各銀行の関連会社に出向するケースが多いようです。その場合、仕事内容は出向先の企業の指示に従うことになります。

また、頻度はそれほど高くありませんが融資先の企業に出向するケースもあります。この場合は、働く場所の確保以外に融資先が経営を再建するためのサポートをする狙いがあることも少なくありません。さらに、今後友好的な関係を築いていきたいと考えている企業に銀行員を出向させるケースも稀に存在します。

銀行員が出向する年齢や給料

出向が多いからといって、銀行員なら誰もが出向するわけではありません。比較的出向しやすい年齢としては次の2つのパターンが挙げられます。

出向する年齢は40〜50代が多い

銀行員は40~50代になると70%程度が関連会社へ出向や転籍を命じられるケースが多く、転籍した企業で定年を迎えることも珍しくありません。45歳を超えると社内の評価なども加味して本社に残す人材と出向・転籍させる人材を振り分けます。社内で決定された人事をもとにおおよそ50歳までには出向先が伝えられる傾向にあります。

出向先企業がまったく異なる業態であれば仕事をゼロから業務を覚えなければなりませんので、中には出向で大変な思いをする方もいるようです。

若手の時代に出向するケースもある

若手の時代に関連会社に出向するケースも一部にはあります。この場合は、20代~30代の間に出向先で経験を積み、後に銀行に戻った際にその経験を活かして活躍することを想定した出向となります。

ただし、出向している間に所属元の銀行の規則やシステムが変更になった場合など、出向から戻ってきたときに覚えなければならない事項が数多く発生するため、業務に慣れるまでに時間がかかるなどのデメリットも考えられます。

銀行員の出向時の注意点

銀行員が出向を命じられた際には次のような注意点を覚えておく必要があります。最終的に所属元に戻る場合もありますが、中にはそうではないケースもあるので注意が必要です。

銀行員に戻れないケースがある

銀行員が関連会社や外部企業で働くケースには、出向の他に「転籍」があります。出向は、所属している元会社との労働契約を継続したまま、出向先の企業の従事する形となりますが、転籍の場合は、一度所属会社を退職し転籍先となる企業と新たに労働契約を結ぶ形となります。そのため、出向とは違いまた元の会社に戻れるとは限りません。

このケースは前述の40代~50代の出向において当てはまることが多く、まずは一年程度出向させてから「転籍」としてその企業に所属させ、完全に所属元の銀行から籍を移すといった流れになります。

銀行も役職の数が限られており、人件費を最小限に抑えなければならないという観点からも、転籍によって経費を削減したいという狙いがあります。転籍は銀行員から「片道切符」などと呼ばれることもあり、45歳前後になると出向に備えた研修などが行われるケースもよくあります。出向が予想される状況になったら、少しでも好条件の企業に出向できるよう、評価を高めるための努力を行うことが求められます。

業務の進め方を覚え直す必要がある

出向する先にはさまざまな業種・業態が存在します。銀行業務とはまったく異なる仕事に就くケースも多々あり、あらためて業務を覚えなければなりません。そのため適応に非常に苦労する方も多いようです。出向を命じられたら、ある程度覚悟をもって準備をする必要があるといえます。

ここ数年は銀行員の出向が減っている?

ここ数年はAIやIT技術が発展し、人の手で行わずに処理できる銀行業務が多くなってきています。また、ネットバンキングが登場したことにより利用者が窓口に行かなくても済むケースが増えました。ローンの審査においても、従来は銀行員が書類の内容を確かめていましたが、現在ではインターネットでも申請が可能となり、審査はAIが行うというケースも増えてきています。

こうしたIT化、DX化は銀行だけでなく一般企業でも進んでいますので、関連会社の人材の充足が理由で出向もできず、仕事がないまま銀行に出勤し続けなければならない行員も増えてきているようです。こういった状況を打開するためには、社内で自身の新たなポジションを確立するか、社外に転職を検討するかのどちらかを選択する必要があるでしょう。

まとめ

銀行員の出向の概要や、出向する年齢、出向する際の注意点についてお伝えしてきました。銀行員の出向は期待される若手が命じられるケースもありますが、主に40代~50代が多い傾向にあります。場合によっては完全に出向先に転職することもあり、慣れない仕事に戸惑ってしまうケースも少なくありません。

出向の可能性があると感じたら、今後のキャリアについて一度じっくり考えてみることをおすすめします。最近はITの発展で出向先が減りつつあるので、出向する前に転職活動を行うことも有効です。最近では転職エージェントを利用して転職活動に励む方も数多くいますので、そうした行動もぜひ選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

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マイナビエージェント編集部

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