損害保険業界とは?転職を成功させるコツや求められる人材、業務内容|求人・転職エージェント

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更新日:2022/04/14

金融業界

損害保険業界とは?転職を成功させるコツや求められる人材、業務内容

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損害保険会社に転職してみたいけど、業界のことがいまいちわからないという方もいるのではないでしょうか。損害保険業界は、我が国においては明治時代に誕生した歴史ある業界です。海上保険・自動車保険・火災保険など、偶然の事故で負う金銭的リスクをカバーする保険商品を販売しています。

この記事では、損害保険の業務内容を詳しく解説するとともに、転職活動をする際のポイントについても取り挙げました。

目次

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損害保険業界の特徴や仕組み

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損害保険会社は、事故や災害など偶然の事故によって発生した金銭的損害を補償します。対法人向けのサービスでは、業種別のリスクに応じた補償を提供することで企業経営を支援するという意義を果たしてきました。以下で、損害保険業界が扱う保険の内容や販売方法を解説します。

損害保険業界が扱う保険

損害保険で補償するリスクの種類は、地震・火災・風水害などといった災害や、自動車事故をはじめとする偶然の事故などです。損害保険会社が金銭的損失を補償してくれることで、顧客はリスクと向き合って日々の暮らしや経済活動を営めます

なお、損害保険会社が扱えるのは損害保険だけです。生命保険会社も、生命保険や個人年金保険といった人の生死に関わるものしか扱えません。医療保険やがん保険、介護保険は損害保険・生命保険のどちらでも販売可能です。

損害保険業界の販売方法

損害保険の販売方法として、「直接販売」と「間接販売」の2種類が挙げられます。直接販売は、損害保険会社が保険代理店などを介さず直接顧客へ保険を販売するスタイルです。これに対して間接販売は専属代理店、あるいは乗合代理店を通じて保険を販売する販売方式です。

専属代理店は一つの保険会社の商品だけを扱いますが、乗合代理店は一つの保険会社に取引を絞らず、さまざまな保険会社の保険商品を扱います。

損害保険業界の現状と今後の動向

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損害保険業界は明治時代に日本に根付いて以来、時代と社会の移り変わりに合わせて変化してきました。転職を検討するにあたって業界研究は欠かせないため、損害保険業界を取り巻く現状や今後の動向を知っておきましょう

保険代理店が減少している

従来、損害保険の9割以上は保険代理店を窓口として流通していました。ところが現在、保険代理店はその数を減らしつつあります。

これはインターネット上の取引拡大に伴い、損害保険業界でも保険をインターネットでダイレクトに契約する方が増えているためです。損害保険の直接販売は、代理店を介する場合の仲介料をカットできるため、保険料を抑えられるメリットがあります。

直接販売や保険ショップを拡大している

保険代理店が数を減らしている一方、インターネット経由での直接販売が増えています。また、複数の保険会社の商品を扱う「保険ショップ」も増加してきました。

こうした新たな販売経路の発達は、保険代理店にとっては逆風となる反面、保険業界にとって事業拡大のチャンスでもあります。直接販売関連の販売戦略や保険ショップとの関わり方は、損害保険会社にとって重要なテーマです。

大手企業による海外事業の活発化が進んでいる

日本市場の成長が天井を迎えつつある現在、海外市場への展開は損害保険業界にとって重要なテーマとのひとつです。こうした流れから、大手の損害保険業者は海外企業の買収に多額の資金を投じ、海外展開を活発化させています。

海外市場の攻略が重要な課題となる損害保険業界において、外国語や国際交流に長けた人材は貴重な戦力として重宝されるでしょう。

企業向けの保険を提供している

法人向けの保険は、損害保険会社にとって大きな収益源のひとつです。古くは海運事業を対象とした船舶保険が、損害保険業界にとって重要な収益源でした。ほかにも建物の火災や従業員の事故など、企業経営に大ダメージを与えかねない事態に対してさまざまな種類の保険を提供しています

デジタル技術をはじめとしたテクノロジーの発達に伴い、企業を取り巻く環境は変化すれば、新たな法人向けの損害保険が開発されるでしょう。

損害保険業界の主な業務内容は3種類

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損害保険業界の主な収益源として、「営業業務」「損害サービス業務」「商品開発業務」の3種類が挙げられます。損害保険業界への転職を考えるうえで、事業の核となっている業務を知ることは大切です。それぞれの業務内容をきちんと把握しておきましょう。

顧客を獲得する「営業業務」

営業はビジネスにおいて重要な役割を担っており、損害保険業界においても例外ではありません。新規の顧客を獲得するために商品を研究し、事故や災害のリスクに不安を覚える方に適切な商品を提案します

新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客のフォローも大切な仕事です。その時々に応じた最適な保険商品を提案する「提案型営業」も行います

査定や支払い対応をする「損害サービス業務」

顧客に万が一の事態が発生し、保険金を支払う際に活躍するのが「損害サービス業務」にあたるポジションです。

保険金の支払い対応は、トラブルに見舞われた顧客に対する精神的なフォローの役割も果たします

また損害サービス業務の中でも、自動車事故の調査・解決を担当する「アジャスター」は、交通事故に関する豊富な知識を備えた専門家です。事故をした相手との交渉能力も求められるほか、事故の当事者である契約者から頼られる存在であることから、やりがいと誇りを持って取り組めるでしょう。

新しい保険商品を考案する「商品開発業務」

時代の変化とともに日々新たなリスクが生まれています。「商品開発業務」の役割は、時代の変化に合わせて必要とされる保険商品を開発し、顧客のニーズを満たすことです

また、世の中の情勢や顧客のニーズにあった商品を開発するという点で、商品開発業務はマーケティング業務にも通ずるものがあります。

優れた保険商品の開発は、会社の競争力を高めることにも直結する重要な業務です。そのため商品開発の担当者には、高い能力と継続的な学習が求められます

損害保険業界への転職が向いているのはこんな人!

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損害保険業界の職種にはそれぞれ特徴があり、適性も違います。自分が損害保険業界への転職に向いているか知ることは、これから応募する職種を選ぶ際にも役立つでしょう。ここでは、損害保険業界に適した性格やスキルについて解説します。

高いコミュニケーション能力がある人

営業やアジャスターといった職種において、コミュニケーション能力の有無は顧客からの印象を左右する重要な要素です。損害保険業界の業務はトラブルに遭った顧客の気持ちに寄り添って精神的なケアを担う側面もあるため、高いコミュニケーション能力を備えた人材は常に必要とされています。

また、コミュニケーション能力は顧客に接する場面だけでなく、社内のやりとりにおいても非常に重要です。損害保険業界に限った話ではありませんが、コミュニケーション能力の向上は常に意識すべきでしょう。

熱意や行動力がある人

悲惨な交通事故の事後対応や、損害に見舞われて打ちひしがれる顧客への対応など、損害保険業界では精神的にハードな場面にも直面することになるでしょう。そのようなときこそ、顧客のためにできることを全力で尽くします。

損害保険の仕事は非常にシビアであるがゆえに、「顧客と一体となって苦難に立ち向かう」という強い熱意や行動力が必要です。

英語力がある人

日本のマーケットは成熟しているため、損害保険業界において海外市場への展開は喫緊の課題です。日本と同じように成熟した欧米のマーケットのみならず、成長著しい新興国の市場を開拓するうえで、英語力は強力なアドバンテージとなります

グローバルな環境での活躍を見据えて、語学力を日々磨く努力が重要です。バイリンガル、トリリンガルな方は重宝されるでしょう。

資格を持っている人

損害保険業界への転職において、営業職・総合職・アジャスターなど、職種によって持っておくと有利な資格があります。

営業職では、損害保険を販売するために「損害保険募集人資格」が必要です。入社後に取得ても問題ありませんが、事前に合格しておくと志望度の高さをアピールできるでしょう。

総合職は、どの部署へ配属されるにしても海外関連業務に携わる可能性があります。したがって、TOEICでハイスコアを取得していると採用担当者が注目してくれるかもしれません

アジャスターは事故現場で高度な専門知識を求められる仕事です。確かな技能を持っていることを証明するうえで、「アジャスター試験」に合格しておくと転職に有利に働くでしょう

損害保険業界へ転職するメリットとは?

損害保険業界は金融業の一角を占めるため、年収はほかの職種と比較しても高水準にあります。大手の損害保険会社の中には、大学生を対象とした就職人気ランキングにおいても上位にランクインしている企業がいくつも存在しており、社会的評価も高い水準にあると言っても過言ではありません。

また、リスクに見舞われた顧客を支え、企業経営の発展に貢献する職務内容であることから、やりがいを持って仕事に取り組めることも魅力のひとつです。

損害保険業界への転職を成功させるコツ

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損害保険業界は、転職して中途採用で入社できる可能性も十分にあります。ほかの業界で培ってきた職務経験を生かしつつ、少しでも転職に成功できる確率を上げるために、転職成功のコツについて知っておきましょう

未経験者も転職は可能

損害保険業界への転職を狙ううえで、必ずしも同じ損保業界の出身である必要はありません。未経験者であっても十分に転職可能です。

ただし総合職や営業職とは異なり、専門性の高い職種では前職との関連性が求められる場合があります。したがって、応募の際には詳しい業務内容を調べ、自身のバックボーンにあったポジションを選ぶことが重要です。

近い分野からの転職は有利

損害保険業界は金融業の一種なので、同じ業界に位置する銀行や証券会社との間で類似の用語を使用したり、共通の概念を用いたりすることがあります。また、「損害保険募集人」や「ファイナンシャル・プランナー」など、取得を推奨される資格の中にも、ほかの金融業と共通するものが多いのが特徴です。

採用担当者から見ると、金融業やこれに近い分野からの応募者は専門用語や知識が共通しているため、安心感を持たれやすいでしょう

転職エージェント利用で成功率アップ!

損害保険業界は業務内容が広く、企業によって報酬システムや職務内容が大きく異なります。自分に適した企業への転職を成功させるためには、自らの適正を理解することと、さまざまな企業の情報を得ることが大切です。

「自己分析」と「情報収集」を限られた時間の中で実行するうえで、転職エージェントの利用は非常に便利です。転職エージェントの多くは無料で利用できるので、キャリアのターニングポイントでうまく利用することをおすすめします。

まとめ

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損害保険業界は歴史が長く伝統的な業界でありながら、時代と環境の変化に合わせて変わるニーズをキャッチすることが求められる仕事です。また、顧客が被った損害を補償することを通じて経済活動を支えている業界でもあり、仕事にやりがいを持って臨めるでしょう。

損害保険業界は人気が高く、転職を狙うのであればそれなりの準備が必要です。これまで多くの転職者が抱える不安や悩みを解決してきたマイナビ金融エージェントでは、損害保険業界への転職においても強力にバックアップできます。提出資料のブラッシュアップや、損害保険業界の情報収集も無料です。人生の転換点にあたって、ぜひ実績豊富なマイナビ金融エージェントをご利用ください。

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マイナビエージェント編集部

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