メガバンクからの転職のポイント!おすすめの業界は?|求人・転職エージェント

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更新日:2022/04/14

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メガバンクからの転職のポイント!おすすめの業界は?

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メガバンクからの転職を考えるのであれば、35歳までがおすすめです。メガバンクで10年以上の社歴があると、それなりの役職に就き、高い給与を得ているでしょう。同等の待遇で採用するとなると、かなり高い採用基準を設定しなければならないため、転職が難しくなります。

そこでこの記事では、メガバンクから転職する際のポイントやおすすめの業種を紹介します。年齢的なタイミングも念頭に置いて参考にしてみてください。

目次

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メガバンクに勤めている人が転職したくなる5つの理由

メガバンクに勤めている人が転職を考えるのは、現在の仕事に関する悩みが原因である場合がほとんどです。転職先の選び方にも影響するため、転職したいと考える理由を確認することは非常に重要といえるでしょう。ここでは、メガバンクで働いている人が辞めたいと考える原因を5つ紹介します。

【理由1】仕事が多忙なため

メガバンクの仕事は多岐にわたり、複数の業務を同時進行することも頻繁にあります。加えて、銀行は資格を必要とする専門業務も多いため、仕事の幅を広げるには資格取得のための時間も確保しなければなりません。平日は通常業務で忙しく、勉強するのは休日がメインになるでしょう。

こうした生活が常態化して、十分な休養が取れなかったりプライベートの時間が確保できなかったりすることが、転職を考える理由のひとつです。

【理由2】出世までの道のりが遠いため

メガバンクは社員数が多いうえ、年功序列や学歴重視の傾向が強いため、自由に意思決定できるポジションに到達するには時間がかかります。

また、昔ほどはっきりしたものではないものの、いわゆる「出世コース」といわれるキャリアアップのステップを踏むかどうかが重要です。昇進や昇格にかかる時間に差が出ることから、転職を考える人もいます。

【理由3】尊敬できる上司がいないため

銀行では取引に関する膨大な事務作業があり、コンプライアンスや社内ルール順守のため、同じような手続きを繰り返すことが少なくありません。業務のほとんどがルーチンワーク化し、毎日同じことの繰り返しになっている部署もあります。

こうした環境の中で、マイナス評価を恐れて新しいことにチャレンジすることなく日々を過ごしている上司や先輩を見続けると、5年後や10年後の自分の姿を想像することもあるでしょう。自分の将来を思い描くことが、転職を考え始めるきっかけとなる場合もあります。

【理由4】給与が上がらないため

メガバンクは大量採用の影響で、同じポジションの人間がかなり多い場合があります。つまり、ライバルが大量にいるということです。メガバンクであれば、若手社員でもそれなりの給与をもらっていますが、年齢を重ねて支店長あるいは同等の高い給与が得られるポジションに就ける人数は限られています

また、職種による給与の違いもあり、メガバンクでも事務職は少ない給与のケースもあるのが現実です。

【理由5】ネガティブなイメージが強いため

ITの活用やAI(人工知能)、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)による業務の効率化が進められる中、多くの銀行がリストラや人員削減に取り組んでいます。メガバンクも例外ではありません。

メガバンクは社員数が多いだけに、労働市場に与える影響も多大です。今後、リストラや人員削減が現実になると、メガバンクに対するネガティブなイメージが強くなることが考えられるでしょう。メガバンクのブランド価値が高いうちに転職を考える人が増えています。

メガバンクから転職で有利になる経験や役立つスキル

メガバンク出身者の大きな強みは、金融に関する幅広い知見を身につけていることや資格を取得していることです。また、ハードワークをこなしながら、限られた時間の中で目標を達成してきたバイタリティは業種を問わず即戦力として重宝されるでしょう。ここでは、転職で役立つ経験やスキルを紹介します。

高い基礎能力がある

銀行に新卒入社したのであれば、少なくとも大学を卒業しているでしょう。特に、メガバンクの厳しい選考を通過したことも踏まえれば、学力といった基礎能力は高いといえます。

また、メガバンクでは業務システムやコミュニケーションツールを使うことが必須であり、最低限のITスキルも身につけなければなりません。こうした基礎的な能力を持っていることは、転職の際に有利になるでしょう。

金融に関する知見がある

メガバンクではリテール・ホールセールにかかわらず、国内外の経済の動きを追わなければなりません。そのために社内勉強会が適宜実施されることから、金融に関する幅広い知識が身につきます。また、FP資格のような転職先でも生かせる資格は大きな強みです。

中でも、BS(貸借対照表)・PL(損益計算書)・CF(キャッシュフロー表)から企業の経営状況を読み解く財務分析や業績不振の取引先対応、不良債権処理に携わった経験は、銀行以外の業種でも評価されます。

法人営業の経験がある

メガバンクで働いていた人の中でも、特に法人営業に従事していた人は転職に有利とされています。メガバンクの営業は「リテール営業」と「法人営業」の主に2種類です。銀行の法人営業は資金調達に関係し、社長をはじめとする経営マネジメント層と折衝する機会が多いため、携わった経験は異業種の営業職でも高く評価されます。

リスク管理ができる

リーマンショックや欧州債務危機を経て、世界中の金融機関はリスク管理体制の強化に取り組んでいます。また、最先端のリスク管理・規制対応のノウハウを提供するコンサルティングファームも、リスク分野の経験者の採用に積極的です。

メガバンクでリスク管理や規制対応の業務に携わった経験に対する評価は高く、転職でも有利といえるでしょう。

ハードワークへの耐性がある

最近でこそ働き方改革によって改善が進んでいる傾向にありますが、メガバンクは激務の代表格といわれてきました。単に長時間労働をしているのではなく、締め日の制約といった限られた時間の中で目標を達成する経験をしています。

したがって、メガバンク経験者はハードワークに耐性がある人がほとんどです。体力が求められる仕事では重宝されるでしょう。

メガバンクからの転職で失敗する5つのケース

転職をすると、仕事以外にもさまざまなことが変化します。たとえば、給与水準や福利厚生の変化に驚く人も多いでしょう。ここでは、メガバンクから転職する際に、事前に理解しておかないと「失敗した」と後悔する5つのケースを紹介します。

【ケース1】給料が大幅に下がる

銀行員の年収は日本全体の平均年収をかなり上回っているといわれています。特に、メガバンクの給料は高く、平均年収は800万円前後といわれています。転職すると多くの人の年収が下がるため、転職に踏み出せない理由でもあります。

やりがいを求めて転職したものの、自由に使えるお金が減ったことがストレスになる人もいるでしょう。収入の変化による家計への影響を具体的にシミュレーションしたうえで、転職について判断するのもひとつの方法です。

【ケース2】福利厚生が少なくなる

メガバンクは福利厚生が充実しており、家族手当や住宅手当、家賃補助によって、給与からの出費をかなり抑えられます。しかし、大手企業を除けば、家族手当や住宅手当は支給されない場合がほとんどです。

給与はメガバンクと同じでも、手当が減れば自由に使えるお金も減り、生活水準を下げなければならない恐れがあります。転職を考える際には、給与だけでなく、福利厚生の内容もしっかりと確認することが大切です。

【ケース3】社会的な信用が落ちる

メガバンクで働く銀行員は、職場が安定していて高収入が期待できることで、社会的信用を得ています。したがって、住宅や車のような大きな財産を購入するときも、問題なくローンを組める場合がほとんどです。

一方、転職した職場や収入状況によっては社会的信用が下がり、住宅ローンや自動車ローンを組むときに不利になるかもしれません。

【ケース4】実務対応ができない

メガバンクは組織が大きく中間管理層も多いことから、転職先でポジションのミスマッチがあり実務対応できない場合があります。たとえば、部長として転職したものの、組織が小さいこともありプレーイングマネジャーとしての働きを求められることもあるでしょう。そのような状況でまったく現場に出なければ、期待に応えられません。

また、転職前は課長として数十人の組織を動かしていた人材を取締役として採用したら、部門をまたがるマネジメントや調整ができないという事例もあります。

【ケース5】人間関係がうまくいかない

メガバンクは同質性が高く、同じような経歴や志向を持った人が多く集まった組織です。一方、中小企業やベンチャー企業は、さまざまな経歴や志向を持った人が集まる多様性のある組織である場合が少なくありません。

メガバンクにはいなかったタイプとの関わりや年功序列を意識しない組織といった、経験したことのない環境の中で人間関係を築くことに疲れを感じる人もいるでしょう。

メガバンクからの転職を目指す際のポイント

「転職を考えたものの、なかなか行動に踏み切れない」「スムーズに転職活動が進まない」といった人もいるのではないでしょうか。ここでは、メガバンクからの転職活動をスムーズに進めるために留意したいポイントを紹介します。

転職のタイミングを考慮する

転職活動はさまざまなタイミングを考慮する必要があります。仕事のタイミングは自分でコントロールできますが、年齢は確実に増えていきます。メガバンクから転職する際の選択肢は30代より20代のほうが多いため、「旬」を逃さないことも重要です。

また、違和感を持ちながら仕事に続けていくうちにメンタルや体調に支障を来し、退職や休職に至ることがあります。体調不良と仕事に関係があると感じるのも、転職を考えるひとつのタイミングといえるでしょう。

情報収集に時間をかけ過ぎない

初めて転職を考える人によく見られるのが、情報収集にばかり時間をかけて行動に踏み切れないまま、転職活動を中断するというパターンです。

丹念に下調べをすることは大事ですが、事前に集められる情報には限りがあります。転職活動では、足を使って生の情報に接することが重要です。面接によって得た感触を通じて必要な情報を特定し、ポイントを絞り込んでいきましょう。

転職で求めるものを明確にする

すべての要素が満点という会社は存在しません。相対的に見れば、メガバンク自体がかなり優良な会社といえるでしょう。そのような会社を離れるからこそ、あいまいな状態で決断すると後悔する恐れがあります。

「キャリア」「仕事(やりがい)」「ワークライフバランス」といった転職で求めることを明確にし、優先順位をつけたうえで、現実的な選択肢の中から一番納得がいくものを選ぶことが重要です。

メガバンク出身者におすすめの転職先は?

転職を考える際には、自分が身につけているスキルやノウハウを確認し、最も能力が発揮できる転職先を見つけましょう。ここでは、金融に関する知見や計数管理法人営業のノウハウといったメガバンクで習得したスキルが生かせるおすすめの転職先を紹介します。

コンサルティング業界

コンサルティング業界では、戦略系・総合系を問わず、金融業界を対象とした部門でメガバンク出身者がたくさん活躍しています。ニーズが高いのは、経営企画や業務企画といった企画系業務の経験者です。ただし、仕事に関する考え方がメガバンク(銀行)とは大きく異なる点に注意しましょう。

また、金融業界独特の業務プロセスや商慣習の知見を生かせることから、財務・会計関連の部門でも採用ニーズが高まっています。

M&A業界

高いファイナンスのスキルが求められるため、M&A業界ではメガバンク出身者を積極的に採用しています。メガバンクでM&Aの経験がある人には、おすすめの転職先といえるでしょう。若手銀行員であれば、経験がなくてもポテンシャルに期待して採用される場合があります。

また、クライアント開拓ではオーナー経営者をはじめとするトップアプローチが必要であるため、メガバンクで法人営業や経営トップ層と折衝した経験があれば高く評価されます。

投資ファンド業界

「ファンド」とは、投資家から資金を集めて株や不動産に投資し、売却益を投資家に還元する仕組みを指します。中でも、非上場企業に投資するものをPE(プライベート・エクイティ)ファンドといいます。

採用人数は多くないものの、投資候補先のバリュエーション(企業価値評価)や投資判断におけるビジネスデューデリジェンスの実務経験があるメガバンク出身者は、活躍できる可能性があります。

保険業界

保険会社の営業職は、メガバンクの営業経験者が身につけたスキルを生かしやすい転職先のひとつです。保険商品の販売では、お客様との信頼関係が重要になります。そこで役立つのがメガバンクで培った高い営業スキルです。メガバンク出身者という信頼感により、営業活動がスムーズに進む場合もあります。

厳しい計数管理のもとで営業活動をしてきたメガバンク出身者にとって、スキルを生かしのびのびと働ける環境といえるでしょう。

証券会社

同じ金融業界の証券会社もおすすめの転職先です。証券会社の投資銀行部門であれば、ファイナンスに関する知識や経験を生かして活躍できるでしょう。とりわけ、M&A業務に携わった経験は高く評価されます。

証券会社では、メガバンクでの法人営業経験者が活躍できる場が多く、重要なポジションで活躍できる可能性も高いでしょう。

監査法人

監査法人というと会計監査やシステム監査のイメージがありますが、各種コンサルティング業務も手がけています。メガバンク出身者が活躍しているのは、金融機関向けやM&A関連のコンサルティングサービス分野です。

監査法人では、リスクマネジメントや事業継続性の観点からのコンサルティングが中心であるため、リスク管理やコンプライアンス業務の実務経験者は高く評価されます。

政府系の金融機関

政府系金融機関でもメガバンク出身者を採用するケースが増えています。即戦力として働ける経験を重視するのではなく、将来的に中核となる30歳くらいまでの若手クラスの募集が多いのが特徴です。

絶対的な社員数が少ないこともあり、さまざま業務に携われる可能性があります。仕事のやりがいを求めて転職を考えている人には、魅力的な転職先といえるでしょう。

まとめ

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給与や福利厚生の水準が高いメガバンクから転職をする際は、転職で求めることを明確にすることが重要です。この点があいまいだと、現実にはない理想の会社を求めて転職できなかったり、転職先に不満を覚え後悔したりすることになりかねません。

転職活動に不安な点がある場合、転職エージェントに相談するのもひとつの方法です。第三者の視点で客観的な分析やアドバイスを得ることによって、アクションを起こすきっかけがつかめるでしょう。転職に関して悩みがある人は、マイナビ金融エージェントにお任せください。

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